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レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドはイスラエル人アーティストとのライヴがボイコットによって中止になったことについて「書籍を棚から撤去」するようなものだと語っている。
2024年5月と2025年3月にジョニー・グリーンウッドはイスラエル人ミュージシャンのドゥドゥ・タッサと共にテルアヴィヴでライヴを行っており、これを受けて「ボイコット、投資撤収、制裁」運動の活動家からは批判が寄せられることになっている。2025年6月にはロンドンとブリストルで公演を行う予定だったが、親パレスチナ派の圧力により中止に追い込まれることとなっていた。
イスラエルの学術・文化ボイコットのためのパレスチナ・キャンペーンはこれらの公演中止は「BDS運動の平和的な圧力」によるものだとし、アーティストは「少なくとも6万2000人のパレスチナ人を殺害したガザ地区におけるイスラエルのジェノサイドを隠蔽する行為に明白かつ反論の余地のない形で関与する」ことになると述べている。「ドゥドゥ・タッサはガザ地区でのパレスチナ人虐殺の合間に、ジェノサイドを行うイスラエル軍を繰り返し歓待し、アパルトヘイト体制下のイスラエルの文化大使として自ら進んで行動しています」
Palestinians welcome the cancellation of Jonny Greenwood and Dudu Tassa’s concert, which was due to take place in Bristol, UK on the 23rd June and would have whitewashed Israel’s genocide against 2.3m Palestinians in Gaza and underlying settler-colonial apartheid regime. pic.twitter.com/PE12H1ohVL
— PACBI – BDS movement (@PACBI) May 1, 2025
ジョニー・グリーンウッドは今回スペインの『エル・パイス』紙のインタヴューを受け、1980年代のアパルトヘイト体制下の南アフリカに対する文化的ボイコットを引き合いに出す形で自身のスタンスについて尋ねられている。
「私は多くのイスラエルの映画や作家、ミュージシャンのファンであり、ドゥドゥ・タッサと作った音楽は現在互いに争っているほとんどの国よりも古い歌を蘇らせるものとなっています」とジョニー・グリーンウッドは語っている。
「私にとってそれは重要なこととなっているのです。マドリードの書店ではアモス・オズの小説が公然と販売されていますが、彼はイスラエル人ですよね。私にとって音楽をキャンセルすることは、書籍を棚から撤去するのと同じことなんです」
ジョニー・グリーンウッドは公演が中止になった際、声明で次のように述べている。「会場と罪のないスタッフは公演を続行するのは安全ではないと判断するに足る、信憑性の高い脅迫を受けました」
「ミュージシャンに演奏しないように強要して、演奏を聴きたい人々からその機会を奪うことは明白な検閲であり、沈黙を強要する手口です。会場を脅迫して公演を中止させることは、中東のすべての人々が享受するに値する平和と正義の実現には繋がりません。今回の公演中止は、それを推進する運動家たちによって勝利と称賛されるでしょうが、何もおめでたいことはなく、前向きな成果も得られていません」
— Jonny Greenwood (@JnnyG) May 6, 2025
レディオヘッドについてはイスラエルで公演を行ったことに対する批判が長きにわたって寄せられている。2017年にレディオヘッドはイスラエルのテルアヴィヴで公演を行っており、当時、ライヴの発表を受けてロジャー・ウォーターズやサーストン・ムーア、ヤング・ファーザーズといったミュージシャンはその決定に「再考を促す」公開書簡に署名していた。
2017年にトム・ヨークはこうした意見について次のように語っている。「ある国でライヴをすることで、その国の政府を認めることにはならないのです。ネタニヤフを支持しないのと同様、トランプも支持していませんが、僕らは今もアメリカでライヴをやっています」
2025年5月、トム・ヨークはイスラエルとパレスチナの紛争について自身のスタンスを説明する長文を投稿している。
「昨年、メルボルン公演で9000人の観客を前に最後の曲を歌おうとギターを手にしている時に暗闇からある人物に叫ばれた状況というのは、ガザで進行中の人道危機について議論する最適なタイミングだとは思えませんでした」とトム・ヨークは述べている。「その後、沈黙していると言われ、共謀していると見なされたことにショックを受けていましたし、このことに対応して、ツアーの残りの公演を続ける適切な方法を見つけるのには苦労することになりました」
「その沈黙と言われたものは、苦しんでいる人々、亡くなった人々に敬意を示して、わずかな言葉で矮小化してはいけないという思いだったのですが、日和見主義的な集団に威嚇や抽象で埋める空白を与えてしまうことになりました。そうした機会を与えてしまったことを後悔しています。これは私のメンタル・ヘルスに重い負担を強いることになりました」とトム・ヨークは続け、自身の音楽が「いかなる形の過激主義や他者の人間性を否定する行為を支持することなどあり得ない」証左となっているはずだと述べている。
「みなさんのためにも今ここで空白を埋めておきます。これではっきりするでしょう。私はネタニヤフと過激派の人間が完全に制御不能で、止めさせるべきだと思っていますし、国際社会はできるだけ圧力をかけて止めるべきだと思っています」
「同時に、私たちを取り囲む『パレスチナ解放』という無批判なスローガンは、なぜ人質がまだ全員解放されていないのかという単純な問いに答えていません。なぜでしょうか?」
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