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スクーター・ブラウンはHYBEアメリカのCEOの座を退くことが明らかになっている。

スクーター・ブラウンはHYBEのアメリカ支社のトップを4年にわたって務めてきた。今回、CEOの座を退くことが発表されたが、スクーター・ブラウンは相談役としてHYBEグループには残る形になるという。ここには取締役会メンバーとしての役割と、2005年に同社を設立したHYBE会長兼CEOのバン・シヒョクへのシニア・アドバイザーとしての役割が含まれる。

スクーター・ブラウンは依然として個人株主として第2位の株主であり、CEOから顧問役への移行により、グループ外での他の事業展開に注力できるようになる。

退任を発表する声明でスクーター・ブラウンはHYBEに参加した時期について「職業人生で最も刺激的な時期の一つでした」と述べている。

スクーター・ブラウンはバン・シヒョクについて「先見性のある真の音楽的天才」だとして、次のように続けている。「彼がHYBEで築き上げたものは比類なきものです。私たちの共同の成果に非常に誇りを感じており、会長のバン・シヒョクとCEOのジェイソン・ジェサン・リーが引き続き成功を収めることを支援しながら、次なるステップへ進むことを楽しみにしています」

バン・シヒョクはスクーター・ブラウンについて「非凡なパートナーにしてヴィジョンを持った経営者であり、文化交流の真のきっかけとなる人物」と述べている。

「彼の貢献は米国市場での当社の野心的な存在感を確立する上で不可欠でした」とバン・シヒョクは続けている。「彼のリーダーシップ、鋭い直感、アーティストへの揺るぎない情熱に深く感謝しています。私たちは彼の興奮に満ちた次の章での大きな成功を願っていますし、HYBEのグローバル・ヴィジョンを実現するためのパートナーシップを続けていくことを楽しみにしています」

スクーター・ブラウンとHYBEのビジネスにおける関係は2021年4月に遡り、BTSやTomorrow X Togetherを擁するHYBEはスクーター・ブラウンによるイサカ・ホールディングスの株式を100%取得している。

当時、イサカ・ホールディングスはビッグ・マシーン・レーベル・グループとその音楽出版社、そして自身のマネージメント企業であるSBプロジェクツを傘下に収めていた。

スクーター・ブラウンの在任中にHYBEアメリカはミーゴス、リル・ベイビー、シティ・ガールズ、リル・ヨッティを擁するアトランタ拠点のヒップホップ企業、クオリティ・コントロールの買収を完了させている。

スクーター・ブラウンはYouTubeで注目を集めた当時12歳のジャスティン・ビーバーのキャリアを手掛けたことで2008年に有名になり、そこから15年にわたって彼をマネージメントしてきた。しかし、スクーター・ブラウンはテイラー・スウィフトのマスター音源を買収したことで物議を醸していた。

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