
Photo: GETTY
トゥールのフロントマンであるメイナード・ジェームス・キーナンはオジー・オズボーンをブラック・サバスの最後のライヴに出演させるには「現代の奇跡」が必要かもしれないと語っている。
ブラック・サバスは地元バーミンガムのヴィラ・パークで7月5日に「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題した最後のライヴを行うことが決定している。ライヴにはトゥールのほか、メタリカ、スレイヤー、パンテラ、アリス・イン・チェインズ、ゴジラ、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、ガンズ・アンド・ローゼズ、コーンらが出演することが決定しており、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロが音楽監督を務める。
コンサートのために「激しいトレーニングを行っている」と報じられているオジー・オズボーンだが、パフォーマンスの内容については「ブラック・サバスでまとまったライヴをやるつもりはないんだ。でも、いろいろ何曲かやるつもりだよ。自分にできることをやってみるよ。無理のない範囲でね」と語っていた。
今回、メイナード・ジェームス・キーナンは『ラウドワイアー』のインタヴューで昨年、ロックの殿堂入りの際にオジー・オズボーンと会ったが、彼には大変なことになるかもしれないと語っている。
「ロックの殿堂の時にオジーが動いているのを観たけど、正直、曲をやることについて話したのは『話し合いは今後するけど、まずはコンサートができるかどうか分からないんだ』という感じでね」
「ここにきても『みんな参加するよ。彼ならやってくれるはずだ』と言うにはためらわれる感じなんだよ。ステージに立たせて曲をやってもらうには、どんな現代の奇跡が必要になるかも分からないけど、まあ、かなり挑戦にはなるだろうね。参加できて光栄だけど、最悪の事態も想定している。でも、最高のことになるのを願っているんだけどね」
メイナード・ジェームス・キーナンは最後のライヴの噂はロックの殿堂の時に聞いていたとも語っている。
「ロックの殿堂の時にこの話が持ち上がったんだ。ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンやメタリカのロバート・トゥルヒーヨなんかがいたんだけどさ」
「移動中だったんだけど、『ブラック・サバスのライヴの噂があるんだ』と言われてね。『ぜひなんかやろう』と言ったよ。それで、やる曲なんかを考えていたんだけど、自宅にいる時に電話をもらって、『トゥールとして曲をやってくれないか』という話になったんだ。クソッと思ったよ。それで、ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンに連絡して、『自分はトゥールとしてやることになった。申し訳ない』と言ったんだ」
先日、オジー・オズボーンはインタヴューで「歩くことができない」ことを明かしたが、妻のシャロン・オズボーンは「声に影響はない」と語っている。シャロン・オズボーンは次のように説明している。「パーキンソン病は進行する病気だから、安定させることはできない。身体のいろんな場所に影響を及ぼし、足にも影響している。でも、声はこれまで通り素晴らしいわ」
ヴィラ・パークでトニー・アイオミと共に『NME』のインタヴューを受けた妻のシャロン・オズボーンはオジー・オズボーンは「本当に元気だ」と説明している。
「彼はみんなにありがとうを伝えたいのよ」とシャロン・オズボーンは語っている。「病気のために、そうした機会というものがなかった。でも、今回でその機会が持てることになる」
シャロン・オズボーンは最後のライヴについて「ジャンルを切り拓き、それを次のバンドへと受け継いだパイオニアを称えるもの」になると述べている。「こういうことって大抵は亡くなった時に行われることだけど、生きている間にそれが認められるというのは素晴らしいことだと思う」
「キャリアにおいては、何をやっても前にやっていたことに及ばないという段階はやってくる」とシャロン・オズボーンは語っている。「過去の成功に甘んじて、『みんなは今も好きだと言ってくれているし、売れてもいる。昔ほどのことはできないよ』と言うようなものだけど、それで充分なのよ」
広告 ザ・ビートルズのドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで独占配信!
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.