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ケシャが、プロデューサーのドクター・ルークと彼のレーベルであるソニー傘下のキモサベ・レコーズとの契約から解放を求めている件について、ソニーが沈黙を破っている。

ケシャはドクター・ルークによる性的虐待を申し立てたにもかかわらず、商業面でのレコーディング契約の終了は否決されている。

ソニーの弁護士であるスコット・エデルマンは、2月25日に『ニューヨーク・タイムズ』紙に対して次のように語っている。「ソニーは、ケシャに対してドクター・ルークとの関係や関連、相互協力がまったくなくともレコーディングできるようにしています。ただ、ドクター・ルークとケシャの契約関係については終わらせる立場にないのです」

「ソニーはこうした環境下でアーティストを支援するために、できる限りのことをやっています。しかし、当事者ではない契約については法的な面で終了させることができないのです」

ソニーは、本質的にケシャとドクター・ルークの会社であるカッツ・マネーの契約であり、ソニー契約を終わらせる法的権利を持っていないと語っている。

ドクター・ルークの弁護士は、2月22日に既にコメントを発表している。「ニューヨーク最高裁判所は金曜日に、もし本人が望まないのであれば、ケシャがプロデューサーのドクター・ルークなしで、“自由に”音楽のレコーディングやリリースをすることができると明らかにしています。彼女が“自由”でないといういかなる主張も、根拠があるものではありません」

ケシャは先日ソーシャル・メディアを通して声明を発表し、今の事態は自身の感情を超えていると述べている。

「本当に、本当に、ものすごくみんなから受け取ったサポートのすべてに恐縮してるし、感謝してる。みんなが本当に素晴らしくて、それを読んだり見たりして経験した感情は本当に言葉じゃ表現できないわ。世界中のこんなにも多くの人がわたしへの支援と愛を見せることに時間を使ってくれたのが信じられないわ。他のエンタテイナーが自身のキャリアをかけて支援してくれたことには、今後ずっと感謝するわ」

「わたしがしたかったことは、恐がることも、怯えることも、虐待されることもなく音楽を作れるようになるってことなの。今回の裁判はレコード契約の再交渉についてのものなんかじゃないの。より大きくて有利な契約を獲得することでもないの。虐待者から逃れるための裁判なのよ。ソニーがやるべきことをやってくれて、虐待者に束縛する関係をなくしてくれるのであれば、喜んで彼らと仕事をしたいわ」

「でも、現時点ではこの問題はわたしのこと以上に大きくなってしまっているの」

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