
Photo: PRESS
ブリンク182のマーク・ホッパスは300万ポンド(約5億7300万円)から500万ポンド(約9億5500万円)の値をつけると試算されているバンクシーの作品『クルード・オイル(ヴェトリアーノ)』をオークションに出品することが明らかになっている。
バンクシーにとっては珍しい完全手描きの作品である『クルード・オイル(ヴェトリアーノ)』はロンドンのサザビーで3月4日に出品される。
マーク・ホッパスと妻のスカイは2011年にバンクシーのこの作品を購入している。
「観た瞬間にこの絵が好きになったんだ。紛れもなくバンクシーだけど、変わっているよね」とマーク・ホッパスは語っている。「好きだから買ったんだ。この十数年間、私たち家族の証言者となってくれた」
「ロンドンでは朝食を食べたり、息子が宿題をしたりしたテーブルの上に飾っていて、ロサンゼルスのリヴィング・ルームでも飾っていた。笑いも涙もパーティーも口論も目にしてきたんだ。息子はこの絵の前で大きくなったんだよ」
マーク・ホッパスは次のように続けている。「この絵は私たちにとって大切なもので、人生の素晴らしい一部となってくれた。今回、この絵が世に出て、多くの人に観てもらえるのが楽しみだよ」
バンクシーについてマーク・ホッパスは次のように語っている。「バンクシーの作品は大好きなんだ。転覆、ユーモア、知性、くそくらえ、そうしたものがある」
マーク・ホッパスは『クルード・オイル(ヴェトリアーノ)』を売却した金額の一部を若い世代のアーティストの作品に絞ったアート・コレクションを拡大するために使うことを計画している。
マーク・ホッパスは次のように語っている。「パンク・ロックに立ち返ると、コミュニティで常に好きだった一つの側面が、幸運にも成功を収めると、友人を連れていくことができるということで、大きなバンドが小さなバンドをツアーに連れていくことができる。その中でお互いに支え合っているんだよ」
「この絵を売ったお金の一部で、若手の有望なアーティストの作品を買いたい。幸運にも『クルード・オイル(ヴェトリアーノ)』を見つけられたことで、別のアートやアーティストを支援することができる。メディチ家のようになりたいんだ」
売却した金額の一部はロサンゼルス小児病院のチャイルド・ライフ・プログラム、シーダーズ・サイナイ病院血液腫瘍研究所という二つの慈善団体にも寄付される。
地元ロサンゼルスでの最近の惨状を受けて売却した金額の一部はカリフォルニア火災基金への寄付を継続することにも使われる。
マーク・ホッパスのバンドメイトであるブリンク182のトラヴィス・バーカーはロサンゼルスの山火事に対応した受刑者出身の消防隊員を「ヒーロー」と評している。トラヴィス・バーカーの息子であるランドンとアラバマは山火事によってパリセーズの自宅から避難している。
『クルード・オイル(ヴェトリアーノ)』はジャック・ヴェトリアーノの代表作『ザ・シンギング・バトラー』を再解釈したものとなっている。
『クルード・オイル(ヴェトリアーノ)』はニューヨークのサザビーとロンドンのサザビーで一般公開されることが決定している。
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