Photo: GETTY

リアム・ギャラガーはセックス・ピストルズのグレン・マトロックがオアシスを「退屈だ」と言ったことについて言及している。

ブロンディやイギー・ポップとも仕事をしてきたグレン・マトロックはここ数ヶ月フランク・カーターとツアーを行っており、2023年発表のソロ・アルバム『コンシークエンス・カミング』のプロモーションの中で『NME』のインタヴューを受けている。

セックス・ピストルズやドナルド・トランプ大統領の再選、ダニー・ボイルが手掛けた伝記映像作品『ピストル』について語るなかで、グレン・マトロックはオアシスの再結成という大きなニュースにも触れている。

カムバック・ツアーのニュースに対するファンの反応をどう受け止めたかについてグレン・マトロックは次のように語っている。「ずっとオアシスのことはステイタス・クォーみたいなものだと思っていたんだ。ステイタス・クォーは1回1曲でも聴けば十分だろ。オアシスもそういうところがある。1曲を1回でも聴けば十分だ。単調なところがあると思うんだよね」

グレン・マトロックは次のように続けている。「あいつらのことは知っているし、いい連中だよ。言うことは気をつけないとな。ノエルとはよく会うんだ。俺の家の近くに住んでいるんだよ。リアムはファンタスティックだと思う。彼の歌はいいよね。ジョニー・ロットンみたいなのに、うまく歌えるんだ」

「ステージで人を惹きつけるパーソナリティーがあるよね。そこに立っているだけで、人を虜にする。他の連中はどうかって? ないね。退屈だと思うよ。観に行くことはないだろうね」

グレン・マトロックは90年代中盤にオアシスと共演しそうになったことも振り返っている。「私のことを入れたいと思わなかったのは、彼らはじっと立っていられる人間を求めていたからだと思う。彼らのことを観に行って思ったのは、じっと立っている奴が一番いらないのにな、ということだったんだけどね」

今回、リアム・ギャラガーはツイッターでこのグレン・マトロックの発言に言及して、反論している。ファンからこのインタヴューについて尋ねられたリアム・ギャラガーは次のようにツイートしている。「あいつなんかどうでもいい。シドがピストルズなんだ」

リアム・ギャラガーは1977年にグレン・マトロックが脱退した時に代わって加入したシド・ヴィシャスに言及しており、シド・ヴィシャスは70年代のパンク・ロック・シーンを象徴する人物となっている。

グレン・マトロックは『NME』のインタヴューでシド・ヴィシャスについても語っており、今も彼がカルチャーのアイコンとして扱われていることについて次のように述べている。「私に何ができる? 苛立たしいよ。若くして亡くなった人の話だからね。マリリン・マンソンは何本か素晴らしい映画を作った。ジェームズ・ディーンは3本の素晴らしい映画を作った。ジミ・ヘンドリックスはああいうのが好きならファンタスティックだろう。シド・ヴィシャスは1曲でベースを弾いただけだからね」

「癪に障るよ。正直に言うとね。シドのことは知っていた。近所だからね。一緒につるんだりもした。ちょっと間抜けないい奴だった。彼はポスター・ボーイになったということかもしれないね。でも、それは今となっては、いいことではなかったと思うよ」

脱退した後にシド・ヴィシャスがバンドの顔のようになったことについてグレン・マトロックは次のように振り返っている。「気にしなかったよ。(セックス・ピストルズの後に在籍した)リッチ・キッズのことですぐに忙しくなったからね。それがうまくいかなかった時もイギー・ポップと数年にわたってツアーをやっていて、アルバムも作って、アメリカやヨーロッパをツアーしたんだ」

一方、オアシスは2025年10月に再結成による来日公演を行うことが決定している。また、リアム・ギャラガーは「制作中のオアシスのアルバムなんてない」と自身の発言についての見解を語っている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ