モトリー・クルーのベーシストであるニッキー・シックスは最近のリスナーは昔ほどアーティストのことを好きではないと語っている。
モトリー・クルーは2022年に脱退したミック・マーズの代わりにギタリストにジョン5を迎えて、5年ぶりとなる新曲が収録されたEP『キャンセルド』をリリースしている。
今回、『クラシック・ロック』誌のインタヴューを受けたニッキー・シックスは3番目の妻であるコートニー・ビンガムとの間にもうけた5歳の娘のルビーが聴く音楽について語る中で最近の傾向について自身の見解を語っている。
ニッキー・シックスは次のように語っている。「俺には33歳、30歳、28歳、22歳の子どもがいて、5歳の娘もいる。だから、長男がセックス・ピストルズに夢中になったり、プリンスやレッド・ツェッペリン、ニュー・ウェーヴなんかに夢中になったりして、いろんなものを聴いてきた。ずっとそうしてきて、一番下の娘もデュア・リパの“Dance The Night”を毎日聴いているんだ。その反応については5歳の娘も、長男が幼かった頃も変わらないけど、違うのは消費のされ方だよね。5歳の娘は曲が好きだということ以外はデュア・リパのことは何も知らないんだ」
「新しいバンドのことはよく分からないけど、どこか一面的なものを感じている。まあ、俺は音楽を作っているけど、ファンはリード・シンガーのこととか、バンドがどのように結成されたかとかを知らないんだよね。アーティストのことは好きじゃないんだよね」
ニッキー・シックスは新曲のリリースについてストリーミングのペースの速さに付いていくためだけに古い曲を出すことはせず、「自分たちのペースでやっていく」とも語っている。
「クリエイティヴィティに従わなきゃいけないし、クリエイティヴィティはインスピレーションに従わなければならない。インスピレーションがないのに何かをやろうとしても、お客さんは感づいてしまう。クリエイティヴィティに従うということは曲作りにしても、ライヴやアートワークやマーチャンダイズを作るにしても、依存症に身を投じるようなもので、そういう部分があるんだよね。ただ、自分たちのペースでやっていくだけさ」
モトリー・クルーは最新EP『キャンセルド』について声明で次のように述べている。「スタジオに入って一緒にいくつかの曲に取り組むことができて本当に良かったと思う。いくつかのデモのアイデアとして始まったものが、ボブ・ロックのプロデュースによりこの EP になった。私たちはすぐにまたスタジオに戻って、さらに新しい音楽を書くことを楽しみにしている」
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