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クイーンのギタリストであるブライアン・メイはエアロスミスがツアーから引退するのを受けて、「涙することになった」と述べている。

先日、エアロスミスはソーシャル・メディアでスティーヴン・タイラーの声帯の深刻な損傷のために「ピース・アウト」と題されたフェアウェル・ツアーを中止して、ツアーから引退することを発表している。

エアロスミスは昨年9月にフェアウェル・ツアーをスタートさせたが、3公演を行っただけで、スティーヴン・タイラーの声帯の深刻な損傷のために残りのツアー日程を延期していた。今回、バンドはツアーから引退するという「困難で胸の痛む、でも必要な決断をすることにした」と述べている。

「御存知の通り、スティーヴンの声は他の誰とも違う楽器だ。彼は痛める前の状態に自分の声を戻そうと何ヶ月もたゆまぬ努力をしてきた。彼には最高の医療チームがいたにもかかわらず、苦しんでいた。そして、悲しいことに彼の声の損傷は全快できないことが明らかになった」

「結成当初から私たちと共に歩んできた人もいるだろうし、みなさんこそが私たちがロックンロールの歴史を作ることのできた理由だった。私たちの音楽がみなさんの一部になれたことは私たちの人生の栄誉だった。どのクラブでも、どんな大規模なツアーでも、プライベートの愉快な時間であっても、みなさんは私たちを人生のサウンドトラックにしてくれたんだ」

今回、ブライアン・メイはエアロスミスがツアーから引退することを発表したのを受けて、気持ちを動かされたことをインスタグラムで明かしている。

ブライアン・メイはエアロスミスの声明が書かれた画像を投稿しながら、キャプションで次のように述べている。「これは涙することになった。多くの他のロック・ファンと同じようにエアロスミスは自分の人生において大きな部分を占めていた。スティーヴン・タイラーは史上最高のヴォーカリストにしてフロントマンの一人だろう。彼の桁外れの声が損傷したなんて心苦しいよ。スティーヴ、回復できるように愛と祈りを捧げたい。このような勇敢な決断を下して、こうしたスタイルで発表したことは典型的にこのバンドの純粋な気品とも言える」

ブライアン・メイは次のように続けている。「エアロスミスのキャリアは本当に永遠に祝福すべきものなんだ。すべては過ぎ去っていく。けれど、エアロスミスのインスピレーション溢れる作品は生き続ける。これまでステージに立った中でも最も最高のバンドの一つである記憶と共に」

今年5月、スティーヴン・タイラーはザ・ブラック・クロウズと共演して“Mama Kin”を披露していた。エアロスミスは今年9月からツアーを再開させる予定となっていた。

エアロスミスによる最後のスタジオ・アルバムは10年以上前の2012年に発表された『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション!』となっている。スティーヴン・タイラーは2016年にソロ・デビュー・アルバム『ウィアー・オール・サムバディ・フロム・サムウェア』をリリースしている。

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