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ブラーのフロントマンであるデーモン・アルバーンは昨年行ったウェンブリー・スタジアムの2公演目をやりたくなかったと明かしている。

2022年11月、ブラーは2023年7月8日にウェンブリー・スタジアム公演を行うことを発表しており、その後、記録的な需要を受けて、翌日7月9日に2公演目が行われることが決定している。

ウェンブリー・スタジアムでの2公演目についてデーモン・アルバーンは「過去最高」の公演になったと語りつつも、公演をやりたくなかったデーモン・アルバーンによってキャンセルされる可能性があったことを明かしている。

デーモン・アルバーンはコーチェラ・フェスティバルで受けたKROQのインタヴューで次のように語っている。「ウェンブリー・スタジアムを好きになるなんて思ってもみなかったよ。1公演目は素晴らしかったけど、2公演目の時はもうライヴをやりたくなくて、キャンセルする理由を探していたんだ。ウェンブリー・パークのホテルの客室に座っていたんだけど、やってくる人たちを見ながら、『キャンセルなんてできないよな』と思っていたんだ」

デーモン・アルバーンは次のように続けている。「それで、やってみたら、実のところ夢見ていたような過去最高のライヴになったんだ。でも、変なかんじだった。ステージに行きたくないのに、ステージに立ってみたら、とてもよかったんだ」

インタヴューでデーモン・アルバーンとアレックス・ジェームスは復帰作となった『ザ・バラード・オブ・ダーレン』を追ったドキュメンタリーやウェンブリー・スタジアム公演を収録したライヴ映像作品についても語っている。アレックス・ジェームスは次のように語っている。「最後にやってから8年ぶりだったからね。前に活動を休止した時も集まるのにここまで長くはかからなかった。だから、キャリアのこの段階で新しいレコードを作ろうとするなんて、最初はかなりの危うさがあった。ほとんどのバンドはまともなアルバムを作るどころか、30年間お互いを好きでいることもない。責めるところはたくさんあるはずだからね。バンドを好きだということは、いいバンドだということなんだと思う。ウェンブリー・スタジアムのライヴを撮影したんだけど、2009年のグラストンベリーを超えるなんて思ってもいなかったよ」

デーモン・アルバーンはコーチェラ・フェスティバルでのライヴの最中、観客の反応に対してステージ上で不満を露わにしている。

ブラーは“Song 2”や“Popscene”などキャリア全体に及ぶ人気の楽曲をこの日演奏したが、“Girls & Boys”でコール&レスポンスを試みた時にデーモン・アルバーンは苛立ちを見せている。

「もっとうまくやれるんじゃないかな」とデーモン・アルバーンは反応の薄い観客に語り、望んだ反応が得られない観客に次のように続けている。「二度と僕らを観ることはないんだから、歌ってくれてもいいんじゃないかな? 言っていること分かる?」

ブラーはこの日のステージにモハーヴェ砂漠の地元民族のシンガーであるトーレス・マルティネス・カウィラ・バード・シンガーズも迎えている。

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