ブラーのデーモン・アルバーンはザ・ビートルズが“Now And Then”でAIを使ったことについての見解を語り、いつか自分の音源でもそういうことが起きるかもしれないと語っている。
ザ・ビートルズは先月4人のメンバー全員が参加した最後の新曲“Now And Then”をリリースしている。同曲は初めて全英シングル・チャートの1位を獲得してから60年以上を経て全英シングル・チャートの1位を獲得している。
“Now And Then”はジョン・レノンが残したデモ・テープを元にしたもので、AIの力を借りてジョン・レノンのヴォーカルを分離させることで、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは曲を完成させている。
今回、デーモン・アルバーンはフランスの『レ・ザンロキュプティーブル』誌でAIを使ったことへの見解を語り、自分の声にも同じテクノロジーが使われるかもしれないと述べている。
「元々はジョン・レノンがアパートで1人で歌っていたものなんだよね」とデーモン・アルバーンは“Now And Then”について語っている。「こういう形で世に出すつもりではなかったんだと思う。でも、誰しもにとっていい機会だよね。コンピレーションが再発されるっていうのも聞いたけど、だから最後じゃないかもしれないよね」
デーモン・アルバーンは次のように続けている。「規模の問題だよね。人々の関心が集まったら、僕が亡くなった後に数百曲がリリースされるかもしれない。僕がリリースしたくない曲も含めてね。でも、ジョンの声が聴けるのは素敵だよね」
同じインタヴューでデーモン・アルバーンはザ・ローリング・ストーンズによるハックニーへの言及が「意味がない」として、ミュージック・ビデオに出演したシドニー・スウィーニーについて「利用されている」と語っている。
「あれにはイラッとしたよね」と彼は語っている。「というのも、家族がハックニーに住んでいて、ハックニー・エンパイアで彼らは記者会見を開いたわけだけど、あれは腹立たしく思っている。彼らはハックニーでライヴをやったこともないし、何か貢献したこともない。ただ、姿を現しただけだ。意味がないよね」
デーモン・アルバーンは『ユーフォリア』への出演で知られるシドニー・スウィーニーが“Angry”のミュージック・ビデオに出演したことにも苛立ちを露わにしている。
「あの新曲を聴いて、人生のいろんな時期が屋外広告に登場する、ひどいミュージック・ビデオも観たよ。若い女性が利用されているんだ。あれは一体なんだろうね。まったく共感できなかったよ」
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