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U2のフロントマンであるボノはラスベガスの公演でイスラエルの音楽フェスティバルで殺害された260人に追悼の意を表している。

U2はラスベガスにオープンした総工費約3400億円のスフィアで連続公演を行っており、ボノはそのステージ上で追悼の意を表している。セットリストの中盤、ボノは観客に語りかける時間を取って、イスラエルとパレスチナの衝突で亡くなった人々に哀悼の意を表し、特に音楽フェスティバルで亡くなった人々に言及している。

現地時間10月7日にイスラエルのレイムでトライブ・オブ・ノヴァによって開催されたウニベルソ・パラレロ・フェスティバルではハマスの戦闘員による殺害が行われている。

エレクトロニック・ミュージックによるフェスティバルは10月7日午前6時30分頃に襲撃を受けたとのことで、ロケット弾の音が聞こえた後、フェスティバルの参加者に向けて銃撃が行われている。

10月9日の時点でフェスティバル会場で260人が亡くなったことが発表されており、数百人が行方不明のままとなっている。

ボノは10月8日の公演で“Pride (In the Name of Love)”を衝突の犠牲者にささげており、非暴力的解決を望むと語っている。

「ブラザーやシスターのために歌ってくれ。イスラエルのスーパーノヴァ・スコットで歌っていた人のために」とボノは語っている。「彼らのために歌うよ。僕らと同じ人々、音楽の人々だ。遊び心のある実験的な人々だよ。僕らと同じ種類の人々だ。彼らのために歌うよ」

ボノは次のように続けている。「イスラエルとガザで起きていることを考えると非暴力の歌なんてバカげていて、笑いもののように思える。でも、僕らは常に平和と非暴力のために祈っているんだ」

「僕らの気持ちや怒りがどこに向けられているかは分かるだろ。だから、一緒に歌ってほしい。音楽フェスティバルにいた美しいキッズに向けて。10月7日の早朝、砂漠に陽が昇ると、人々の命が奪われることになった。でも、プライドは奪えないんだ」

ウニベルソ・パラレロ・フェスティバルに出演した多くのアーティストのマネージメントを手掛けるラックス・ガスターは襲撃が起きた時の混乱と恐怖の光景について語っている。

「警察官が『早く行け』というので走りました」とラックス・ガスターは説明し、当時の状況を「悪夢」と評している。「待つことはありませんでした。ロケット弾の攻撃だと分かったからです。すぐに行動しなければなりませんでした」

「私の本能がシェルターまで止まるなと言っていました。とにかく車を走らせました、何が起きているのか分かりませんでした」ラックス・ガスターがフェスティバル会場を離れた数分後に「マシンガン、対戦車擲弾、手榴弾を持った」ハマスの戦闘員が到着して、「誰彼構わず虐殺した」という。

「私たちは平和的なコミュニティです。音楽のコミュニティです。楽しさを生み出すためにやっています。私たちは一緒にダンスして、素晴らしい時間を過ごし、音楽を楽しみたいだけでしたが、それが悪夢になったのです」

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