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ブラック・サバスのベーシストであるギーザー・バトラーはトニー・アイオミがステージ上で「狂人」に「生け贄」にされそうになった逸話を語っている。

『リーダース・ダイジェスト』のインタヴューでギーザー・バトラーは厳格なカトリック教徒の家庭で育ったこと、バンドの「悪魔的」なイメージ、ヘヴィ・メタルのパイオニアとしていくつか奇妙な体験をしたことを振り返っている。

「ファースト・アルバムのスリーヴに描かれていた逆さの十字架を見て、父親は喜んでいなかったね。でも、基本的にUKやヨーロッパでは悪魔のイメージをそれほどは気にしていなかった」

ギーザー・バトラーは次のように続けている。「でも、アメリカでは脅迫が寄せられて、十字架や聖書を持った人がライヴに現れたりもした。ナッシュヴィルではステージに上がってきた人がナイフを持っていて、トニー・アイオミに向かっていたんだ。幸いにもトニー・アイオミは壊れたアンプを蹴ろうとして振り返っていたから、襲撃者を見つけて、その場を立ち去ることができた」

「警察がその襲撃者を逮捕したから、彼がどうなったのかは知らないけど、でも、そいつはトニー・アイオミを生け贄にしようとしていたんだ。狂人だよ」

インタヴューでギーザー・バトラーは生涯やキャリアの重要な瞬間についても振り返っており、1998年のミルトン・キーンズ・ボウル公演でビル・ワードが局部を観客に見せた逸話についても語っている。

「ミルトン・キーンズ・ボウルでライヴをやったんだけど、ビル・ワードは心臓発作があって、ライヴには参加できなかったんだ。代わりにバンドの紹介役を務めたんだけど、トニー・アイオミは彼のズボンを下げることにしてね。でも、ビル・ワードは下着を穿いてなかったんだ。観客は目を瞠っていたよ。特にビルは立派なものを持っているからね」

ギーザー・バトラーはブラック・サバスとして最後に行ったライヴについても振り返っている。「2017年に解散したんだけど、トニー・アイオミはリンパ腫を患っていて、ライヴの後は息も絶え絶えになっていた。だから、適切なタイミングだったと思う。最後のコンサートはバーミンガムだったんだけど、すべてが始まった場所だった。2015年からアルコールは飲んでいないから、ライヴの後はレモネードでお祝いしたんだ」

ギーザー・バトラーは6月6日に自伝『ヴォイド:フロム・バース・トゥ・ブラック・サバス&ビヨンド』を刊行している。本書はブラック・サバスの結成メンバーである彼のキャリアと私生活を追ったもので、ブラック・サバスのラインナップ変更やバンド内部の葛藤、「負けん気の強いブルース・カルテット」として始まったバンドの歩みを振り返るものとなっている。

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