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ザ・フーのフロントマンであるロジャー・ダルトリーは『NME』に対してキース・ムーンの伝記映画について語り、過去に頓挫はあったものの「製作されることになる」と述べている。

この映画は少なくとも2005年から動き出しており、マイク・マイヤーズがキース・ムーンを演じる契約を結んでいたが、その後は製作の苦境に陥っている。

2022年、この歳の夏に撮影が行われると報じられていたが、最終的には実現していない。ロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントはエグゼクティヴ・プロデューサーとしてこの映画に参加している。

『NME』のインタヴューでロジャー・ダルトリーは映画の脚本が完成したことを改めて認め、銀幕に乗り出すことを決心したと語っている。「監督に任せる準備ができたところなんだ」

「脚本を書き始める前から話をしていた監督からの返事を待っているところなんだ。脚本には満足していて、製作されることになるよ。監督が今やっている映画が終わり次第、脚本を読んでもらって、返事をもらうことになっている。できるだけ早く作れればと思うよ」

ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「大変な作業で、すごく長い時間がかかったよ。無数の脚本家がダメな脚本を持ってきたけど、自分の中には人を惹きつけ、キース・ムーンを全方位で描ける物語が頭の中にあって、それを腰を据えて書かせることになったんだ」

ロジャー・ダルトリーはキース・ムーンについて「規格外の人物」だったと語っている。「僕ら全員と同じように彼にも欠点があった。でも、彼は素晴らしい人物で、コントロール不能な天才だった。彼のような人物は最近の暮らしでは見ることが少ない。人生とはえてして凡庸な人で溢れているからね。信じられないよ」

キース・ムーンを演じる人物についてあてがあるのかと訊かれると、ロジャー・ダルトリーは次のように答えている。「頭の中で想定している人はいるけど、キース・ムーンを演じるには歳を取りすぎているかもしれない。でも、見本となる人物はいて、それは役立っているよ」

「マイク・マイヤーズは当時は最高だったと思うけど、残念ながら今では歳を取りすぎてしまった。頭の中で考えている人は、本当にものすごく素晴らしい俳優なんだ。でも、あらためて彼は御手本ではあるけど、歳を取りすぎているかもしれないね」

ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「だから、彼と比較することで、他の人のスクリーンでの存在感を見ることができるんだよ。キース・ムーン本人には彼を演じる人物にもなきゃいけない何かがあったからね」

1964年から1978年までザ・フーのドラマーだったキース・ムーンはアルコール禁断症状を抑えるための薬、ヘミネヴリンのオーヴァードーズで亡くなっている。享年32歳だった。

ロジャー・ダルトリーは今月ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されるティーンエイジ・キャンサー・トラストのコンサートに出演することも決定している。ザ・フーはオーケストラと共演する新たなツアーを行うことも発表している。ツアーは9公演に及ぶもので、エジンバラやダービーなど、数十年ぶりに公演を行う都市も含まれている。

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