ボブ・マーリーの孫で、グラミー賞を8つ獲得したスティーヴン・マーリーの息子であるジャマイカ系アメリカ人のレゲエ・アーティストであるジョセフ・“ジョー・メルサ”・マーリーが亡くなった。享年31歳だった。
南フロリダのラジオ局「WZPP」によれば、ジョセフ・マーリーは現地時間12月27日に車の中で意識不明で発見されたとのことで「喘息の発作で思いがけない形で亡くなった」という。
1991年3月12日に生まれたジョセフ・マーリーは弟のヨハンが参加した2016年発表のシングル“Burn It Down”で注目を集めることになった。ジョセフ・マーリーは2014年にEP『カンファタブル』を、2021年にデビュー・アルバム『エターナル』をリリースしている。
2014年に米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでジョセフ・マーリーは当時始まったばかりの自身のキャリアについて次のように語っている。「自分はマーリー家でも新世代の人間だからね。でも、同時に実験もしていきたいんだ。自分の計画としてはルーツを持ちながら新しいことをやっていきたい」
マーリー家の音楽の系譜からアーティスト性という点においてどんな影響を受けているかと訊かれると、ジョセフ・マーリーは子どもの頃を振り返っている。「ああした人々が家にやってきて、仕事のプロセス全体がどうやって進んでいくかを見られたのは非常に魔法のようなことだった。家に帰って、宿題をやろうとすると、ついつい気が散って、スタジオを覗いてしまうんだ。何が起きているのか見たくて、いつも見に行きたかったよ」
ジョセフ・マーリーの訃報を受けて、ジャマイカの文化・ジェンダー・娯楽・スポーツ大臣であるオリヴィア・グランジは以下のような声明を発表している。「レゲエのスターであるスティーヴン・マーリーの息子で、レゲエ界のスーパースターのボブ・マーリーの孫であるアーティストのジョセフ・マーリーが亡くなったというニュースを聞いて、深く悲しんでいます」
「スティーヴン、ジョセフの母親、ケリー、マーリー家の人々、他の家族の方々に深いお悔やみを申し上げます。ジョセフの友人や関係者、レゲエ界の同胞、世界各地のファンに心から共感しています」
「31歳であまりにも早く亡くなってしまったことは次の世代を考えた時に大きな喪失と言えます。彼が永遠の平穏を見つけられるように、このクリスマスの時期は喪に服しましょう。そして、家族や友人と共にお互いへの愛を祝福しましょう」
ジャマイカの野党の党首であるマーク・J・ゴールディングも追悼の意を表している。「ジョセフ・“ジョー・メルサ”・マーリーが悲劇的にも亡くなったことを知りました。スティーヴン・マーリーの息子で、ボブ・マーリーの孫である若い才能あるレゲエ・アーティストはわずか31歳で亡くなりました。子どもを失うことは親には受け止められない衝撃であり、スティーヴンと家族にお悔やみを申し上げます」
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