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ジョン・レノンの息子であるジュリアン・レノンはザ・ビートルズの名曲“Hey Jude”について過去の「暗い側面を思い出させるもの」でもあると語っている。

ポール・マッカートニーはジョン・レノンがシンシアと破局して、ジュリアンが母親と残されたことを受けて1968年発表の“Hey Jude”を書いたと語っている。

アイハートラジオの新しいインタヴューでジュリアン・レノンは大変な時にポール・マッカートニーが応援してくれたことに「感謝している」としながら、あの曲にはいい記憶も悪い記憶もあると語っている。

「(ポール・マッカートニーが)あの曲を書いて応援してくれたことには感謝しているけど、多くの人が理解していないのはあれで起こった暗い側面を思い出させるものでもあるということなんだ」

母親についてジュリアン・レノンは次のように続けている。「彼女は自分にとって人生で最も大切なものだった。彼女のことを気にかけること、彼女を誇らしい存在にすることが重要なことだった」

先日、ジュリアン・レノンはポール・マッカートニーが最新ツアーでジョン・レノンとヴァーチャルでデュエットしたことに「ショックを受けた」と語っている。

直近の北米ツアーとグラストンベリー・フェスティバルのステージでポール・マッカートニーは『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』を手掛けたピーター・ジャクソンが作った技術を使ってジョン・レノンとヴァーチャルでデュエットを行っている。

それはポール・マッカートニーとジョン・レノンが“I’ve Got A Feeling”のヴァースを交互に歌うもので、ピーター・ジャクソンはジョン・レノンのヴォーカルをテクノロジーで取り出している。「ちょっと特別なことがあるんだ」とポール・マッカートニーは“I’ve Got A Feeling”を紹介している。「ある日、ピーター・ジャクソンから電話がかかってきて、彼はジョン・レノンのヴォーカルだけを取り出すことができたんだ。そのおかげでツアーでもジョンとライヴできるんだ。気に入ってくれるかな?」

ジュリアン・レノンは最初にこのデュエットを観た時は「ショックを受けた」が、グラストンベリー・フェスティバルの頃には「ちゃんと楽しめるようになった」と語っている。「YouTubeで観たんだけど、『えーっ、これに馴染めるかは分からないな』という感じだったんだ。ショックを受けたんだよ」

先日、ジュリアン・レノンは「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」の一環で初めてジョン・レノンの“Imagine”を正式にカヴァーしており、その収益はウクライナ支援に寄付されている。

一方、ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンは「何者かになりたくて、それを止めるものはなかった」からジョン・レノンを殺害したと語っている。

先日、マーク・チャップマンは12回目の仮釈放申請が却下されており、その時の供述が今回公開されている。「自分のやったことは分かっていますし、それが悪いことであるのも分かっていました。いけないことだというのも分かっていました。でも、名声を求めていたために、喜んですべてをなげうって、人命を奪いました。こうなったことについては他人や他のことのせいにするつもりはありません。私の心の邪悪さによるものです。何者かになりたくて、それを止めるものはありませんでした」

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