Travis Shinn

Photo: Travis Shinn

システム・オブ・ア・ダウンのシンガーであるサージ・タンキアンはアルメニアの政治選挙で見られる「巧妙な盗み」に対するプロテスト・ソングの新曲を公開している。

全編アルメニア語で歌われたこの曲は2017年に書かれたとのことで、今年になって完成している。アルメニア人シンガーのセヴァク・アムロヤンが参加しており、フラグ・イェダリアンが監督したミュージック・ビデオと共に公開されている。

“Amber”という新曲はアルメニア語のタイトルで、「雲」を意味するという。

サージ・タンキアンは新曲“Amber”について次のように述べている。「国政選挙の選挙監視員の務めで連合『ジャスティス・フォー・アルメニア』の一員として友人のアトム・エゴヤンとアルシネ・エゴヤン、エリック・ナザリアンと共にアルメニアを訪れた後の2017年に“Amber”は書かれたんだ」

「投票所にたどり着く前に選挙が巧妙な盗みに遭っていることに動揺して、その対応としてこの曲を書いた」

彼は次のように続けている。「でも、2020年のアゼルバイジャンとトルコによるナゴルノ・カラバフとアルメニアへの壊滅的な攻撃と、その2つの独裁政権との交渉をめぐる継続的な対立により、アルメニア人が政治的・社会的に分裂している今、歌詞はより切実なものになっていると思える。“Amber”のメッセージは団結と調和なんだ。それこそがアルメニアの民族にとって真にパワフルな武器となるんだ」

サージ・タンキアンはセヴァク・アムロヤンとのコラボレーションについて次のように述べている。「セヴァクの声には祖国を思い出させる独自の強さがあるんだ。“Yarkhushta”といった彼の曲を聴くのが好きでね。彼と会った時に彼と何かやろうと盛り上がったんだ」

セヴァク・アムロヤンは次のように語っている。「自然と子どもの頃からサージ・タンキアンの音楽は聴いていて、常に誇りに思っていたんだ。彼と知り合ってから、象徴的なミュージシャンであるのに加えて、誇り高きアルメニア人であることを知ったんだ。コラボレーションできて嬉しいし、“Amber”を一緒に歌えて感謝するよ。すごく光栄だよ」

先日、スウェーデンの首相であるマグダレナ・アンデションはシステム・オブ・ア・ダウンの大ファンであることを明かしている。

スウェーデン初の女性首相に任命されたマグダレナ・アンデションは国営ラジオの番組『バンディット・ロック』に出演して、自身の音楽の趣味について訊かれている。

「ロックではシステム・オブ・ア・ダウンね」と彼女は語っている。

システム・オブ・ア・ダウンを自宅で聴いているのかと訊かれたマグダレナ・アンデションは「ええ、もちろん。パーティーの時とかにね」と答えている。しかし、彼女はパーティーでDJを務めたことはないとのことで、それは夫に任せているという。

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