プリンスの『ブラック・アルバム』の貴重なプロモーション用カセットテープがオークションに出品されている。
『ブラック・アルバム』は元々1987年12月にリリースされる予定だったが、プリンスは作品が「邪悪」だと思ったということでリリースの1週間前に発売中止を命じている。
製造された50万枚は廃棄され、アルバムは最終的に1994年にリリースされている。
オークションの紹介文によれば、カセットテープとアナログ盤のジャケットはプロモーション用に製作されたもので、1987年の日付が記されている。
1月13日まで入札が受け付けられており、記事執筆時点で3384ドル(約39万円)の値を付けている。
2017年には1987年に製造された『ブラック・アルバム』の新品5枚が発見されており、そのうちの3枚は2万ドル(約220万円)の値を付けていた。さらにカナダでも新たに『ブラック・アルバム』のアナログ盤が発見されている。
また、プリンスは2022年2月に始まる裁判の手続きで遺産総額に関する合意が成立する見込みとなっている。
記事執筆時点ではその総額の数字は明らかにされていないものの、金額は1億ドル(約115億円)以上になるものと見られている。
遺産は音楽出版社のプライマリー・ウェーヴと6人の兄妹のうちの歳上の3人によって分配される。プライマリー・ウェーヴは歳下の3人の兄妹から相続する権利を購入している。
プリンスは2016年4月にフェンタニルによる不慮のオーヴァードーズで亡くなっており、遺書は残していなかった。
プリンスは『戦慄の貴公子』のリリースから40周年を記念してペイズリー・パークの保管庫から未発表の“Do Me, Baby”のデモ音源が公開されている。
プリンスは幻となっていたアルバム『ウェルカム・2・アメリカ』も昨年7月にリリースしている。
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