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ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガーはデイヴィッド・リー・ロスについての見解に触れ、自分との間に「問題はまったくない」と語っている。

10月末からサミー・ヘイガーはラスベガスのザ・ストラットで「サミー・ヘイガー&フレンズ」名義で6公演に及ぶ連続公演を行っており、公演は11月13日まで行われる。KKLZの番組『ザ・マイク&カーラ・モーニング・ショウ』に出演したサミー・ヘイガーはデイヴィッド・リー・ロスとの間に「確執はない」と語っている。

彼は次のように説明している。「正直に言うとさ、デイヴとの間に問題はまったくないんだ。自分について彼がどう思っているのかは分からないけどさ。でも、彼にはずっと対抗意識があったと思うんだ」

「旗を掲げていなきゃならなかったんだと思う。『自分がヴァン・ヘイレンだ』ってね。だって、僕にはヴァン・ヘイレンの前にソロのキャリアがあるからね。ヴァン・ヘイレンの前にモントローズにいたし、チキンフットもやった。デイヴにはヴァン・ヘイレンだ。だから、彼は強く放さないところがあったんだと思う。自分としてはそれは気にしていないんだ。『ヴァン・ヘイレンにいたのを知らなかったよ』と言われても『そうなんだ』という感じなんだ」

サミー・ヘイガーはデイヴィッド・リー・ロスの脱退後、ヴァン・ヘイレンに加入しており、1986年発表の『5150』、1988年発表の『OU812』、1991年発表の『F@U#C%K』、1995年発表の『バランス』に参加している。サミー・ヘイガーは1996年にエディ・ヴァン・ヘイレンとの確執でバンドを脱退しており、デイヴィッド・リー・ロスが復帰している。

サミー・ヘイガーは2003年から2005年までバンドに復帰しており、2007年にデイヴィッド・リー・ロスが再度復帰しており、2020年のバンドの最後までフロントマンを務めている。

ラスベガスで連続公演を行って引退することを発表しているデイヴィッド・リー・ロスだが、昨年12月にはツイッターに投稿したイラストでヴァン・ヘイレンの元シンガーであるサミー・ヘイガーを批判していると見られている。

新たなイラストはある人物が使い古した飛行機を操縦するもので、「サムという男はロックンロールに命を捧げるつもりだが、彼は最近購入したジェットに没頭することを計画している」、「レッド・ロッカーは来世で55を操縦することを拒否している」といった言葉が書かれている。

サミー・ヘイガーには“I Can’t Drive 55”という曲があり、6月に行ったインタヴューで新型コロナウイルスのパンデミックの中でツアーに戻れるなら喜んで「病気になって死んで」もいいと発言している。

先日、サミー・ヘイガーは自身の自伝で亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンの「影の一面」を露わにしたことを謝罪している。

サミー・ヘイガーは2011年刊行の自伝『レッド:マイ・アンセンサード・ライフ・イン・ロック』でエディ・ヴァン・ヘイレンの飲酒癖と緊張関係について書いていた。

しかし、サミー・ヘイガーは今自伝を書くなら、代わりにその「才能」と親しかった友人関係について書くだろうと語っている。

ブラジルの『インサイド・ウィズ・パウロ・バロン』で彼は次のように語っている。「思いがけない悲劇的なエディ・ヴァン・ヘイレンの死があったから、心の底から誰も聞きたくない影の一面を露わにしてしまったことを謝罪するよ。いみじくも本に書いてしまったんだ」

サミー・ヘイガーは次のように続けている。「あれは事実なんだ。全部事実だよ。『ああ、あれは嘘だった』なんてもんじゃない。でも、今、本を書くとしたらエディ・ヴァン・ヘイレンのいい部分だけを書くね。彼は輝かしい天才ギタリストで、すべてがまずくなるまではいい友人にしてパートナーだったんだ」

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