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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロはアフガニスタンにおけるタリバンの制圧を受けて女性たちをアフガニスタンから出国させることを求める公開書簡を発表している。

米『ビルボード』誌の報道によれば、トム・モレロは自身の非営利団体である「ミラキュラス・ラヴ・キッズ」を通してアフガニスタンで女性のための音楽学校を運営する友人のラニー・コルドラを支援するために公開書簡を執筆している。

6年前、カブールでラニー・コルドラは200人近い生徒に音楽を教えるプログラム「ガール・ウィズ・ア・ギター」を立ち上げており、トム・モレロやブライアン・ウィルソン、ニック・ケイヴらとのコラボレーションによるレコーディングも行っている。

公開書簡でトム・モレロは女性たちが「重大な危機」にあると述べている。

「ガール・ウィズ・ア・ギターはストリートの孤児や女性たちを受け入れてきました。彼らは大きなトラウマを抱えており、自身の問題や歴史、希望に対処する手段として、リハビリのツールとして音楽を使ってきました。こうした素晴らしい子どもたちとコラボレーションできて光栄でした」とトム・モレロは述べている。

トム・モレロは学校が破壊されてしまい、タリバンの制圧後、女性たちは身を隠していると説明している。

「彼女たちは非常にリスクにさらされています。というのも、彼は西洋の音楽を演奏しており、アメリカ人の男性教師から教育を受けていることが広く知られているからです。彼女たちの命を救うためにできることは何であっても非常に評価されるでしょう」

現在パキスタンにいるラニー・コルドラは米『ビルボード』誌に12人の女性とその家族、彼の運転手をアフガニスタンから出国させようとしていると語っている。

「パキスタンとの国境に彼女たちを到着させることは可能か、調査しようとしています。様々な人々や救済機関と話をしており、新しい人生を始めるためには彼女たちをアフガニスタンから出国させなければなりません」

アメリカ政府は20年に及んだアフガニスタンでの米軍駐留は終わったと宣言している。

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