メガデスのデイヴ・ムステインは1983年にメタリカを脱退しなかったら、バンドは存続していなかっただろうと語っている。
デイヴ・ムステインはギブソンによるアイコンズのインタヴューでメガデスの歴史と自身のミュージシャンとしての個人的体験について振り返っている。
話の中でデイヴ・ムステインはメタリカを解雇されたことについて率直に振り返っており、デビュー・アルバム『キル・エム・オール』をレコーディングする数週間前に事件は起こっている。
バンドはカリフォルニア州からニューヨーク州まで車で移動していたが、デイヴ・ムステインはアルコール依存症、ドラッグ依存症、ジェイムズ・ヘットフィールドやラーズ・ウルリッヒとの個人的な諍いといった問題のために到着時に解雇されている。デイヴ・ムステインは元々「脱退することが運命づけられていた」と述べており、「僕ら4人の間にはすごい才能と個性があったからね」と続けている。
「あのまま続けられていたかは分からないね」と彼は語っている。「どこかで衝突が起きることは決められていたからね」
デイヴ・ムステインは次のように続けている。「メタリカを脱退して、彼らは多くのことを成し遂げてきて、メタリカの成功を見ていて、いろんな可能性があったよね。彼らがメタルを止めて、トゥインキーズを作る可能性もあったわけでね。友達だったら嫉妬していたかもしれないけど、突然、友達じゃなくなってしまったからね」
「言えるのは一緒にやっていたことを続けたかったということだよね。みんな、喜んでくれていたからさ。僕ら4人は自分たちが特別だと思えるところまで来ていたんだ。これまで人生で特別だと感じたことはなかった。でも、ギターを持ってバンドをやることで、何者かになれたんだ」
デイヴ・ムステインは脱退について最初は気分を害していたものの、今ではメタリカと強力な関係性があると語っている。「喜んで言いたいのは僕らの友人関係は当時とはまったく違ったものになっているんだ。人としても変わったしね」
「まったく変わったんだよ。父親だし、今では歳を取った。あれを受け止めて、許すというのは最も難しいことだったし、衝撃的でもあったよ。バンドを止めたことで、自分も止まってしまったように感じていたんだ。そういうことじゃなかったというのは今では分かるけど、若造だった当時はどう思うかっていう話でね。僕には頼る人もいなかったんだ。『君はこれを切り抜けて、より満足できるようになるよ』と言ってくれる人もいなかったんだ」
インタヴュー動画はこちらから。
先日、メガデスはデイヴィッド・エレフソンに代わってジェイムス・ロメンゾがツアー・ベーシストを務めることが発表されている。メガデスは今月ラム・オブ・ザ・ゴッドと共にザ・メタル・ツアー・オブ・ザ・イヤーに乗り出す予定となっている。
また、デイヴ・ムステインは新作のタイトルを明かしている。デイヴ・ムステインは通算16作目となる新作のタイトルについて『ザ・シック、ザ・ダイイング・アンド・ザ・デッド』になることを発表している。このタイトルはワーキング・タイトルとして以前から公開されていた。
メタリカは『ブラック・アルバム』こと『メタリカ』の30周年を記念して、2作品をリリースすることが決定している。『メタリカ』はリマスターされて「決定盤」として9月10日にブラッケンド・レコーディングスからリリースされる。もう一つのリリースは『メタリカ・ブラックリスト』と題されたもので、50組以上のアーティストが「独自の解釈」で『メタリカ』の収録曲をカヴァーしている。
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