アークティック・モンキーズ “Mardy Bum”


2006年
「Mardy」は、不機嫌で何でもないことで大騒ぎする人(通常は子供)に対してヨークシャー地方でよく使われる表現だ。

感傷的なポイント:ヨークシャーが生んだ言葉の魔術師、アレックス・ターナーによる、友達以上・恋人未満な2人の心あたたまる愛情表現。「Remember cuddles in kitchen / Yeah, to get things off the ground.(キッチンで抱きしめたのを覚えてるかい?/うまくいくようにってね)」


ケイト・ブッシュ “Hounds of Love”


1985年
愛はすばらしいものでもあり、恐ろしいものでもある。つまり、1人の人間にすべてを捧げるのは少々危険だということだろう。ケイト・ブッシュはこの曲を書く時、愛は人に重傷を負わすことがある凶暴な野獣だと表現した。

感傷的なポイント:始めから終わりまで迫ってくる、キビキビとしたヴァイオリンの音。


ザ・スミス “Hand In Glove”


1983年
初めての恋愛を覚えているだろうか? おそらく「2人の世界VS社会」だっただろう。その精神は、モリッシーとジョニー・マーがザ・スミスの2回目のギグを終えたあとに書いたこの曲に詰まっている。

感傷的なポイント:「“Hand in glove I’ll stake my claim / I’ll fight to my last breath.”(僕らは1つだと高らかに宣言するよ/最期の瞬間まで戦ってやる)」


アデル “Someone Like You”


2011年
恋人に振られた人にはぴったりな別れの曲だろう。

感傷的なポイント:「I’d hoped you’d see my face and that you’d be reminded / That for me it isn’t over.” Real tearjerker, that one.(私の顔を見て思い出してくれることを期待してた/私にとってこの恋はまだ終わっていないってことをね)」本当に泣けてくる。


エイミー・ワインハウス “Love Is a Losing Game”


2006年
当時ボーイフレンドだった、ブレイク・フィールダー・シヴィルと別れたエイミー・ワインハウスは男の不誠実さを強調させるどんよりとした美しい曲に、恋愛の比喩としてギャンブルを用いた。この曲は2008年のアイヴァー・ノヴェロ・アウォードで最優秀歌曲賞を獲得している。

感傷的なポイント:見事な対句。「Self-professed, profound / ‘Til the chips were down.(独りよがりで盲目になってた/チップを置いて勝負をするまではね)」


アーケイド・ファイア “Crown of Love”


2004年
バンドのデビュー・アルバム、『フューネラル』でもこの曲は際立っている。かなり暗いアルバムの中で、フロントマンのウィン・バトラーが楽観的なラヴソングを書いてみたようだ。

感傷的なポイント:答えるのが難しいが、これはどうだろう。「“My love keeps growin’ still the same / Just like a cancer / And you won’t give me a straight answer”(僕の愛は昔と同じように大きくなっていく/まるでガンのように/そして君は分かりやすい答えはくれないんだ)」。ゾクゾクする!


コールドプレイ “Yellow”


2000年
コールドプレイ初の大ヒット曲はストレートなラヴソングだった。しかし、なぜ“Yellow”というタイトルなのだろう? クリス・マーティンはかつてこう言っている。「それが何かって? 知らないよ。何のことだか分からないね!」

感傷的なポイント:アルペジオのギターにバックコーラスが「Ahhh」と聞こえる中盤。


エリオット・スミス “Say Yes”


1997年
エリオット・スミスの一番有名な曲は、一番感傷的な曲でもある。“Say Yes”は、その美しさゆえにどんな青春映画のどんなシーンにも合うだろう。

感傷的なポイント:「I’m in love with the world through the eyes of a girl / Who’s still around the morning after.(ある女の子の目をとおして僕はこの世界に恋をした/翌朝も一緒にいる女の子の)」。泣いてなんかいない。泣いているのはこれを読んでいる君たちだろう。


エルヴィス・プレスリー “Suspicious Minds”


1968年
エルヴィス・プレスリーが生前最後に1位を獲得した曲で、シンガーであるマーク・ジェームスによって書かれた曲。マーク・ジェームスによると、この曲を書いている時に子供時代のガールフレンドを思っていて、彼の妻に疑われている気がしていたそうだ。

感傷的なポイント:フェードアウトしそうになったあとにコーラスが再び盛り上がる終盤。


ジャスティン・ティンバーレイク “Mirrors”


2013年
エモ要素を含むバラードとファンクの影響が見られるR&B楽曲。この8分間のラヴソングはジャスティン・ティンバーレイクの祖父母に影響されて作られたという。

感傷的なポイント:弦楽器の演奏が盛り上がったあと、鏡に反射するように「You are the love of my life.(君は僕の人生の人)」というラップが繰り返される部分。

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