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プリンスの遺産の管理を担当する弁護士らに、遺産に関するビジネス事務を管理するための音楽業界の専門家を雇う許可が与えられている。

プリンスは4月に亡くなっているが、遺言を残していなかったとされているため、遺産を管理するブレマー信託は、プリンスの音楽と肖像のライセンス供与契約を開始することが困難であったという。

またさらに、プリンスの遺産相続については、分配を求める複数の人物のあいだで複雑な状況となっており、プリンスの妹タイカ・ネルソン、片親が同じ6人の兄弟、プリンスの息子であると主張する2人の男性によって争われている。

しかし、今回、裁判官はブレマー信託が専門家を任命することができるとの決定を下し、プリンスの遺産相続問題が解決されるまでは、どのような契約も行われないことを望んでいた相続人候補たちの異議を却下している。

プリンスの“THIS COULD BE US”の音源はこちらから。

ミネソタ州の地方裁判所の裁判官であるケヴィン・アイデは、ブレマー信託が11月2日までプリンスの知的財産をライセンス供与する契約を行うことができるとの決定を下している。その日を過ぎると、ブレマー信託が行った契約はすべて、プリンスの相続人であると認められた者によって審査されることになる。11月2日以降の契約はさらに裁判所の承認も必要となる。

ブレマー信託は、急ぐ理由として、プリンスが支払わなければならない高額な税金の請求を挙げており、プリンスのバック・カタログや未発表の音楽などの契約を取り付けることは緊急を要する問題であると主張している。

プリンスの知的財産は3億ドル(約320億円)の価値があると見られているが、遺言がないため、その半分が州税に取られる可能性があるという。

ブレマー信託によって任命される専門家が決める事項には、プリンスが定期的にコンサートを行ったペイズリー・パークの自宅でこの夏に計画されている追悼コンサートの件も含まれると見られている。

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