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現地時間3月31日、カリフォルニア州の連邦裁判所によると、エレクトロニック・ミュージック・プロデューサーのデッドマウスことジョエル・ジマーマンが、主に電子タバコを販売するウェスト・コースト・ベイプ・サプライが自身の「deadmau5」の商標権を意図的に侵害したと主張している。

ウェスト・コースト・ベイプ・サプライが販売する電子タバコ「deadmodz」は、ジョエル・ジマーマンの名声に乗じようとしており、今回の訴訟によると「deadmodz」がデッドマウスのグッズとサービスに密接に関係し、デッドマウスが有する商標権を侵害したという。このようなグッズは、同じ消費者層に同じ商業ルートを通して売られているという。

ジョエル・ジマーマンは、商標権侵害とウェスト・コースト・ベイプ・サプライの虚偽に対して訴訟を起こしており、懲罰的損害賠償とロゴ“deadmodz”の利用を禁止する恒久的差し止め命令を求めている。

ジマーマンの弁護士アイリーン・リーは、情報サイト「ハリウッド・リポーター」に声明を出し、ジョエル・ジマーマンの商標権と彼のファンを守るために今回の訴訟を行うと述べている。

「我々のクライアントは、彼の知的財産や名声に伴う商業権を巧みに利用しようとする不誠実な人々に立ち向かっています」と書かれており、「ファンには感謝しており、彼らがだまされてデッドマウスが認可しないグッズを購入してしまうことを防ぐことが我々の義務だと思っています」と続けている。

今回の訴訟は「deadmau5」が商標だけでなく、ジョエル・ジマーマンが10年以上かけて築き上げたブランドであることを主張している。そして、ジマーマンのステージ上のペルソナの原点であるとも説明している。

2002年、パソコンを分解していたジマーマンは中で死んでいるネズミを見つけ、このことをネット上に書き込んだところ、人々が彼を「死んだネズミの男」と呼び始めたという。ジョエル・ジマーマンは新しいニックネームからスクリーンネームを「deadmouse」に変更しようとしたが、彼が利用していたインターネット・リレー・チャットのユーザネームの文字制限が8文字だった。そこで、ジマーマンはアルファベットを似た数字に置き換え“deadmau5”とし、以降、彼はデッドマウスと呼ばれている。

実は、どうにかして訴訟を避けるためジョエル・ジマーマンの商法専門弁護士ディナ・ラポルトは、ウェスト・コースト・ベイプ・サプライの代表アルハム・ベンヤミーンに停止通告書を何度か送っていたという。

2月5日に最初の停止通告書を送ったあと、アルハム・ベンヤミーンは自身のウェブサイトとロゴデザインをほぼ変更したそうだ。

それに応じディナ・ラポルト弁護士は、変更は十分ではないことを明確にし、訴訟に持ち込む前にもう一度2月19日に停止通告書を送っている。

「ウェブサイトやロゴデザインの変更をしても、我々のクライアントの権利を侵害している事実をなくすことはできません。どうかご理解ください。したがって、商標やコピーライトの侵害、また付随する損害に対して責任を負うものとします。事実、変更したということは商標権を侵害していたことを認識しており、故意に行っていたことを認めることになります」と手紙には記されていたという。

「ウェスト・コースト・ベイプ・サプライは自身の不正行為について譲歩し我々の要求に応じることはせず、デッドマウスの知的財産権と彼らの不正を認めないため、訴訟に踏み切ることになりました」とハリウッド・リポーターに載せられた声明文には書かれている。「我々の目的はデッドマウスの権利を守ることです」

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