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ザ・バンドのロビー・ロバートソンはボブ・ディランがザ・バンドが参加した楽曲も含めて曲の権利を売却したことについて自身の見解を語っている。

ボブ・ディランは自身のバックカタログの音楽出版権をユニバーサル・ミュージック・グループに3億ドル(約315億円)で売却している。売却された楽曲にはザ・バンドに代わってディランの会社が管理していたザ・バンドの楽曲も含まれ、これによりロビー・ロバートソンの意志に反して楽曲が使われる可能性があることを意味している。

新たなインタヴューでロビー・ロバートソンは今回の売却に関して悪い感情はなく、ボブ・ディランの意志を尊重したいと述べている。

「『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』に収録されている曲の出版権も彼らが持っているけどね。数年でザ・バンドに戻ってくる予定なんだ」とロビー・ロバートソンは米『ローリング・ストーン』誌で語っている。

「『なんてこった。あの人々はなんてことをしてくれたんだ?』とか『どこに行ってしまうんだ?』とかとは少しも考えなかったよ。あの家族の一員だからね。だから、まったく怒らなかったよ。ボブには満足しているよ」

ロビー・ロバートソンはボブ・ディランが売却したことについて「プリンスやトム・ペティのような人々が亡くなって、家族がゴタゴタして、みんながお互いに憎み合うのを見て」そうしたんじゃないかと思っていると語っている。

「まだいる間にそういう面倒を避けておくっていうのは悪いアイディアじゃないよね。今は時代も変わったしね。こうしたことに関しては違った段階に入ったんだよ。昔、1位を取っていた時は出版権を売ることはないだろうし、曲の権利もアルバムのロイヤリティも売らないだろうけどさ。それも変わってしまったんだ」

ボブ・ディランの売却について軋轢がないわけではなく、先月、ボブ・ディランはかつてコラボレーションをしたジャック・レヴィの妻からそのソングライティング・クレジットに見合う報酬を受け取っていないとして訴えられている。

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