ウィーザーのリヴァース・クオモは1996年発表の『ピンカートン』に賛否が寄せられたことについて振り返っている。
ウィーザーのセカンド・アルバムである『ピンカートン』は今年9月でリリースから25周年を迎える。
リヴァース・クオモはアップル・ミュージックのゼイン・ロウとのインタヴューで最新作『OKヒューマン』で採用されているオーケストラのアプローチで再び取り組んでみたい作品を訊かれて、『ピンカートン』について振り返っている。
「あそこには最も複雑な曲、そして最もエモーショナルな曲が入っているんだ」とリヴァース・クオモは『ピンカートン』の楽曲について説明している。「それでありながらレコーディングは生々しい形で、4ピース・ロック・バンドのノイズになっている。オーケストラを入れてのものが聴けるとしたら興味深いよね」
リヴァース・クオモは『ピンカートン』について「最高傑作になるはずだったのにダメになってしまった。僕らバンドにとってはほぼゲームオーバーのような感じだったよ」
賛否入り交じることとなった『ピンカートン』だが、リヴァース・クオモはいまだに好きな作品で、特にヴォーカルが自分の好きだと語っている。
「特に自分の声のサウンドが好きなんだよね」と彼は語っている。「すごく小さめのミックスになっているんだけど、ヴォーカルを大きくしたミックスを聴きたいね。あの声には弱さや痛みがあるんだけどさ」
リヴァース・クオモは次のように語っている。「実際、どうなるかは分からないけどね。でも、あの声にある痛みというのは肉体的なものだと思っているんだ」
「あの頃、足の手術をやって、筋肉や骨のところにネジやワイヤーが入っていたんだ。1年半くらいだけど、常に痛みがあったんだよ。その最中にあのアルバムのヴォーカルをレコーディングしたんだ」
「だから、すごく痛々しいヴォーカルになっているし、その中には肉体的なものもあったと思う。おそらく、素晴らしいヴォーカルのパフォーマンスをやりたかったら、自分を苦しめるような器具を考えてみてもいいかもしれないね」
ウィーザーは通算14作目となる『OKヒューマン』を先週リリースしている。
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