テイラー・スウィフトはビッグ・マシーン時代のマスター音源の権利がスクーター・ブラウンによって3億ドル(約315億円)以上の契約で売られたと報じられている。
『ヴァラエティ』誌によれば、スクーター・ブラウンはテイラー・スウィフトの初期6作の権利を売却したという。購入したのは過去2週間以内に契約をしたという見知らぬ投資ファンドとされている。
テイラー・スウィフトはこのニュースを受けてツイッターに投稿を行っており、キャプションには次のように記されている。「私の昔のマスターが最近売却されたことについてたくさんの質問を受けたわ。これで事態が晴れることを願っているわ」
テイラー・スウィフトはマスターが未公開株式投資会社のシャムロック・ホールディングスに売却されたと述べており、彼らから連絡を受け、テイラー・スウィフトが知らない間に売却されたことを知らされたとしている。
「手紙には購入前に知ってもらうために連絡を取りたかったものの、スクーター・ブラウンは私や私のチームに連絡しないことを求めて、そうでなければ契約は中止だと言ったと伝えてきたわ」
今回の契約ではスクーター・ブラウンが今後も「長年にわたって」彼女のカタログから利益を得るとされているとのことで、テイラー・スウィフトはシャムロック・ホールディングスと協力関係を望んでいるものの「スクーター・ブラウンの関与は私にとって話にならない」と述べている。
Been getting a lot of questions about the recent sale of my old masters. I hope this clears things up. pic.twitter.com/sscKXp2ibD
— Taylor Swift (@taylorswift13) November 16, 2020
テイラー・スウィフトはシャムロック・ホールディングスに宛てた手紙も公開しており、次のように述べている。「そのような立ち位置にさせてしまったことは誠に申し訳ありません。今回の件がいい結果になればよかったと願っているのですが、もしあなたたちの会社がスクーター・ブラウンやその関連企業と完全に独立したら、教えて下さい」
スクーター・ブラウンのイサカ・ホールディングスは昨年ビッグ・マシーン・レーベル・グループとその音源の権利を購入している。テイラー・スウィフトはキャリアの最初期にビッグ・マシーン・レーベルと契約したが、2018年末に契約は終了しており、それ以降はユニバーサル・ミュージック・グループと契約している。
初期6作のマスター音源が売却された際にテイラー・スウィフトは次のように述べている。「これは私の許可や相談、合意なく行われました。私は自分の音楽を購入する機会を失った後、私の全カタログはソロス・ファミリーや23キャピタル、カーライル・グループが資金提供したスクーター・ブラウンのイサカ・ホールディングスに売却されました」
「今日までこうした投資家のうち私や私のチームに直接連絡をくださって、今回の投資における配慮を見せてくれた方はいません。私への投資にもかかわらずです。私の書いた音楽、私の制作したビデオ、私の写真、手書きの原稿、アルバムのデザインの新たなオーナーについてどう感じるかを尋ねてくれるこれはありませんでした」
「ソーシャル・メディアの投稿によれば、実際、未公開株式投資会社によってこの男性は『私を買収できる』と考えたとのことです。しかし、当然のことながら、喜ばしく思っていません」
テイラー・スウィフトはスクーター・ブラウンについて「巧みに操られた執拗ないじめ」を非難しており、スクーター・ブラウンがマスター音源の権利を得たことが明らかになって「悲しく不快」だと述べている。一方、スクーター・ブラウンは買収について「悪意はなかった」として「公明正大に行うことを心がけている」と述べている。
テイラー・スウィフトは先日、初期6作の楽曲を再レコーディングする考えを示していた。
テイラー・スウィフトはスクーター・ブラウンと売却したスコット・ボーチェッタが過去の楽曲を演奏することを止めようとしたことについて長文の声明を発表していた。
ビッグ・マシーン・レーベル・グループはこれに反論して「彼女にライヴをさせないことにする権利など持っていません」と述べている。
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