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ビリー・アイリッシュは自身のアイデンティティとアルバムを作ることになった自己隔離の背景について語っている。

2019年発表のデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』に続く新作はまだリリース日やタイトルが発表されていないが、アルバムは新型コロナウイルスによるロックダウンの中で制作されている。ビリー・アイリッシュはアップル・ミュージックのゼイン・ロウにこの状況が当初考えていたアルバムとは「まったく違う」ものを生み出したと語っている。

「アルバムはここ数ヶ月について話してきたことよね。今年が多くの人にとってどれだけひどいものだったかというね。ツアーだとか、いろんな計画していた通りの年を送れていたらとも思うけど、そうだったら、このアルバムを作ることはなかった」とビリー・アイリッシュは本日リリースした“Therefore I Am”のプロモーションで語っている。

彼女は次のように続けている。「作っていたかもしれないけど、まったく違うものだったと思う。自己隔離についての曲を作ることはなかっただろうし、違う精神状態だったと思う。すべてがそうだった。バタフライ効果よね。3年前でも作ることはなかっただろうし、3年後でも作ることはなかったはずよ。そういうことよね。同時に人生でも初めてこんなに休みをとったことはなかった。特に5年前くらいにすべてが始まってからはね」

「だから有り難いことでもあり、すごく嬉しかったんだけど、呪いでもあった。でも、自分たちが作ったものを作ることができて本当に嬉しく思っているの。みんなにこれを聴いてもらうのが待ちきれないわ。世界に聴いてもらえるのがね。未来に向けてすごく興奮しているし、希望を持っているわ」

インタヴューでビリー・アイリッシュは何度も自分自身の「パロディーかのように」感じた体験についても言及している。

「今年の大半、特に前半は見せかけに縛られているように感じていた。現実的な問題として、自分自身のパロディーかのように感じていたのよ。クレイジーで、本当におかしな話だけど、うまく対処するのが難しかったの。そこからの出方が分からなかった。でも、すごく……時に静かにそういうことが起こるのよ。数ヶ月はそういう状態だったわ。自分自身も、自分が着ているものも全部、『ビリー・アイリッシュみたいだわ』ってね。言うこともやることもすべてね。音楽を作っていたら、どんな言葉にすればいい?って感じ続けていたはずよ。本物じゃないってね。自分の偽物バージョンよね。というのも、あまりに自分自身っぽ過ぎると感じていたの」

「家にいてもテレビで自分自身を観て、お店でも自分自身の曲を聴いて、やったねって言われる。前は常に自然なことだったのに、忘れてしまって、頭の中だけのような感じだった。すごく突然みんなに知られる存在になって、それで私はそれになろうとしているかのように感じてる。クレイジーよね。そう、だから、ビリー・アイリッシュのパロディーだと感じるハードルを乗り越えなければならなかったの」

また、ビリー・アイリッシュは“bad guy”の再生回数がYouTubeで10億回を突破している。

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