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クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの元フロントマンであるジョン・フォガティーはドナルド・トランプ大統領がミシガン州で開催された集会で“Fortunate Son”を使用されたことについて言及している。

1969年発表の“Fortunate Son”はヴェトナム戦争が最も激化していた時期にリリースされ、多くのアメリカ人が前線へと送り込まれる中で縁故のある人々が徴兵猶予されることを批判する内容となっている。

かつてジョン・フォガティーはこの曲について次のように語っている。「戦争そのものよりも階級の不平等についての曲なんだ。年寄りが言うように、富める者が戦争を起こし、貧しい者が戦わなければならないんだ」

しかし、皮肉にもドナルド・トランプ大統領は現地時間9月10日に集会に到着した際にこの曲を使用しており、自身の過去との関連性が疑われている。

ドナルド・トランプ大統領は学生の徴兵猶予が終わりを迎えた後、1968年7月に兵役に健康面で問題ないと見なされていた。

しかし、その2ヶ月後にドナルド・トランプ大統領は明らかにされていない理由で健康面の問題で徴兵猶予となっている。徴兵を4年先送りすることになったこの決定についてドナルド・トランプ大統領は骨棘と診断されたと主張している。

しかし、この診断については長年疑惑の目が向けられており、ドナルド・トランプ大統領は明確な証拠を提示できておらず、どちらの足が骨棘になったのかについても何度も忘れている。

ミシガン州フリーランドで開催された集会に到着した時の映像をシェアしたジャーナリストのデイヴ・ワイゲルは次のようにツイートしている。「トランプが飛行機から降りてきた時、“Fortunate Son”がかけられた。『誰も歌詞を聴いていない』殿堂入りの候補だよ」

このツイートは拡散して、ジョン・フォガティーはフェイスブックに「“Fortunate Son”の持つ意味」と題した動画をアップしている。

「先日、大統領が選挙集会で僕の曲“Fortunate Son”を使ったけど、控えめに言っても当惑してしまったよ」と彼は語っている。その後、この曲は戦争が貧しい者だけのところに来ることを伝えようとしたものだと説明している。

「“Fortunate Son”の最初の歌詞は『Some folks are born made to wave the flag, ooh their red, white and blue(生まれつき赤と白と青の星条旗を振って、愛国心を煽る奴がいる)』というものなんだ」と彼は語っている。「『But when the band plays ‘Hail to the Chief,’ they point the cannon at you(でも、バンドが『大統領万歳』と演奏すると大砲を君に向けてくる)』と続く。これってラファイエット・パークでこの間まさに起きたことだよね。連邦軍を使って、閉鎖して、彼は公園を通って、セント・ジョーンズ教会の前に聖書を持って立ったんだ」

https://www.facebook.com/watch/?v=684304458871117

彼は次のように続けている。「今でも書いただろう曲だよね。だから、混乱しているよ。どうやら彼は『幸運な息子』であることが事実であるようにもかかわらず、政治集会で僕の曲を使うことにしたなんてね」

あるツイッター・ユーザーは今回の一件を次のようにからかっている。「父親の金による嘘の健康問題でヴェトナム戦争を逃れた裕福で特権とある白人男性がクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの“Fortunate Son”をかけるなんてものすごい皮肉だよ……話にもならないね」

先日、ドナルド・トランプ大統領は戦死したアメリカ軍兵を「負け犬」や「まぬけ」と言ったと報じられている。

また、スヌープ・ドッグはドナルド・トランプ大統領について「あらゆる有色人種に失礼だ」と批判している。

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