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プリンスは彼の遺族が生前に彼の治療にあたった医師らを過失致死で訴えていた裁判が棄却されていたことが明らかになっている。

プリンスの遺族は昨年8月、生前に彼の治療にあたった医師らに対して訴訟を起こしている。遺族は医師らについて、彼らにはプリンスの依存症を診断し、治療して死を防ぐ義務や機会があったにもかかわらずそれを怠ったと訴えていた。

しかしながら、AP通信によれば、原告は早い時点で被告らに対する訴訟を取り下げ始めていたことが明らかになっている。

そのなかで、プリンスが亡くなる直前の数週間に彼の治療にあたっていた医師のマイケル・シューレンベルクに対する訴訟は、彼の元従業員に対する訴訟と共に昨年11月に取り下げられていたことが判明している。

また、プリンスがオーヴァードーズを起こした際に緊急搬送されたトリニティー・メディカル・センターで薬剤給付管理を行っている薬局のウォルグリーンに対する訴訟については昨年8月に取り下げられていたという。

ミネソタ州セント・ポールのミッチェル・ハムライン・スクール・オブ・ローのヘンリー・ブレア教授は今回の取り下げについて、原告と被告の間で和解に至った結果ではないかと指摘している。

一方、プリンスが亡くなる前に診察を受けていたという依存症の専門医であるハワード・コーンフェルド医師に対する訴訟は昨年9月に判事によって棄却されているものの、こちらについては現在上訴中だという。

遺族はハワード・コーンフェルドに対して、彼には直ちに治療に専念すべきだとプリンスのスタッフに助言する義務があったとして訴訟を起こしていた。

しかしながら、判事はハワード・コーンフェルドがプリンスと連絡を取っていた証拠はないとし、彼らの間に医師と患者の関係が成立していたとは言えないとして遺族の訴訟を棄却している。

プリンスは2016年4月21日にペイズリー・パークの自宅で57歳で亡くなっている。その後、プリンスはヘロインの50倍の効果があるフェンタニルを摂取していたことが明らかになっている。

一方、グラミー賞は2020年の授賞式の2日後となる現地時間1月28日に豪華アーティストが出演するプリンスのトリビュート・コンサートを開催することを発表しており、フー・ファイターズやセイント・ヴィンセント、ベック、アッシャー、アリシア・キーズ、コールドプレイのクリス・マーティン、メイヴィス・ステイプルズらが出演することが明らかになっている。

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