映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』の音楽を手掛けたアレクサンドル・デスプラはデヴィッド・ボウイがサウンドトラックに与えた影響について語っている。
ルイーザ・メイ・オルコットの1868年発表の小説を映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』は19世紀後半のニュー・イングランドに暮らす四姉妹を描いたものとなっている。映画にはシアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、メリル・ストリープ、エマ・ワトソンらが出演している。
米『ビルボード』誌の新たなインタヴューでフランス人映画音楽作曲家、アレクサンドル・デスプラは監督のグレタ・ガーウィグから映画の音楽について「モーツァルトとボウイが出会った」ようなものをリクエストされたと語っている。
「僕は常に『作曲家としての僕に何を期待しているんだろう? 壮大なものをやってほしいのか? 悲しいもの? 荘厳なもの? スケールの大きなもの? 小さなもの?』と問いかけるようにしているんだ」と彼は監督と最初に持った会話について語っている。
「彼女は熱意をもってこう言ってきたんだ。『音楽はモーツァルトとボウイが出会ったミックスのようなものにしたいの』ってね」
アレクサンドル・デスプラは次のように続けている。「意味がないとも言えるけど、もしそれでエネルギーが身体に走るなら、それには意味があるわけでさ。それでなにかをつかむこともあるわけでね。今回のオープニングはまさにそういうものなんだ」
ボウイとモーツァルトを組み合わせるというグレタ・ガーウィグのヴィジョンをどう形にしたのかと訊かれたアレクサンドル・デスプラは次のように答えている。「そのエネルギー、躍動感、歓喜、そしてリズムについて考えたんだ。というのもモーツァルトにはリズムがたくさんあるからね」
「そして、もちろんボウイだよ。この映画のアート・ディレクションにはポップな要素があってね。ダンスの踊り方とかね。すべてのシーンが1867年かのように作られているんだけど、時代劇のようには踊らないんだ」
彼は次のように続けている。「デヴィッド・ボウイについては彼の派手な部分と登場人物に見出したんだ。彼らはそれぞれ違った存在になりたかった。そして、メグを除けば、彼らはアーティストになりたかったわけだからね」
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』は第92回アカデミー賞の作曲賞にノミネートされている。アレクサンドル・デスプラはこれまでに『グランド・ブダペスト・ホテル』と『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞している。
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』は日本で2020年3月に公開される
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