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スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーは音楽業界における依存症についての考えを明かして、何かを生み出すためにお酒や薬物を摂取する必要はないと語っている。

コリィ・テイラーは「マーシャル・ポッドキャスト」によるインタヴューに応じて、かつてスタジオで「酒に酔った状態」でレコーディングした音源を聴いたことをきっかけに、何かを生み出す時にはお酒や薬物を摂取する必要がないと思うようになったと語っている。

コリィ・テイラーは次のように語っている。「実際に(依存症に)なってしまっている人たちによって言われていることだと思うんだ……彼らは化学物質なしでは何かを生み出すことができないと思わせたいんだよ。それって中毒者の発言なわけでさ。なぜなら、俺も昔はパフォーマンスについて同じことを自分に言い聞かせていたんだ」

「俺も昔は、自分は少なくともウイスキー・コークを1杯は飲まないとパフォーマンスできないと思い込んでいたんだ……それが2杯になり、ボトルの半分の量になっていったわけでね。それこそが依存なんだよ。そういうわけで、(お酒や薬物が必要だというのは)自分たちの依存を肯定してくれるような人々を探している中毒者が作り出した神話のようなものなんだよ」

「酒に酔っていた」時にレコーディングした曲を改めて聴いた時のことについて、コリィ・テイラーは次のように語っている。「スタジオで泥酔したことが2回だけあるんだけどさ。あまり心地のいいものではなかったね。何もコントロールできなくなってしまうんだ」

彼は次のように続けている。「その時に録った曲を聴くと、『ああ、コイツはひどいな。何で俺はこれを録ったんだ?』って思うんだ。そういうわけで、俺は他の人たちのためにもそういう神話を壊していこうと思うようになったんだ」

コリィ・テイラーは続けて、他の人たちの選択の自由を咎めるつもりはないとした上で次のように語っている。「この国の法律ではないけどさ。何かを生み出すために酒を飲む必要はないわけでね。楽しい時間を過ごすためにお酒を飲む必要はないんだ」

「実際、お酒を飲んでいない時のほうがいい音が作れるし、演奏もエネルギーもいいものが得られると思っているんだ。自分に焦点がいくわけでさ。何の言い訳もないんだよ。自分でしかないわけでね。俺たちらしさというのはそこにあるんだ」

スリップノットのクラウンことショーン・クラハンは現地時間10月29日、現在“Nero Forte”のミュージック・ビデオを撮影していることを明かして、バンドが「新しいことに挑戦している」ことを示唆している。

“Nero Forte”は今年8月にリリースされた通算6作目となるスリップノットの最新作『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』に収録されている楽曲で、“Unsainted”や“Solway Firth”に続く同作からのシングルとなっている。

スリップノットの公式ツイッターで公開された映像の中で、ショーン・クラハンはバンドが現在“Nero Forte”のミュージック・ビデオの撮影に望んでいることを明かしている。

「スリップノットのファンのみんなに伝えたいのは、これは素晴らしい時間になるということ。一緒にいてくれてありがとう。俺たちは新しいことに挑戦しているんだ。“Nero Forte”という闇の力へようこそ」と彼は述べている。

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