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テイラー・スウィフトは無名のアーティストやソングライターたちがよりよい条件で契約を結べるようになるよう大物アーティストに対して声を上げてくれるように呼びかけている。

テイラー・スウィフトは昨年、新たにリパブリック・レコーズとユニバーサル・ミュージック・グループと複数年に及ぶレコード契約を締結している。契約には彼女が自身のマスター音源の権利を所有する条項が含まれているほか、ユニバーサル・ミュージック・グループのスポティファイの収益を所属するアーティストに直接支払うとする条項も含まれている。

テイラー・スウィフトは『ミュージック・ ウィーク』誌によるインタヴューに応じて、無名なアーティストやライター、プロデューサーたちがレーベルやストリーミング・サービスとよりよい条件で契約が結べるようになるよう、大物アーティストたちに対してその力を使ってレコード会社にはたらきかけてくれるよう呼びかけている。

「私はアーティストの立場から声を上げることのできる限られた人たちの1人なわけでね」と彼女は語っている。「アルバムを5枚や6枚、7枚リリースしているような人たちしか声を上げることができないのよ。新人のアーティストやプロデューサー、ライターたちは仕事を必要としているから」

「彼らはレーベルやストリーミング・サービスに常に可愛がってもらえるように心がけなければいけないし、好かれて、いつでも使ってもらえるように準備していなければいけないの。『ねえみんな、音楽が音楽として成立しているのはプロデューサーやライター、アーティストたちのおかげなのよ』って言うことのできるアーティストたちに懸かっているのよ。音楽界が素晴らしい場所になっているのはそういう人たちのおかげなの」

テイラー・スウィフトは続けてユニバーサル・ミュージック・グループと結んだ契約について言及して、レーベルの重役たちが「私のアイディアのいくつかを採用してくれた」と述べている。

ジャスティン・ビーバーらのマネージャーを務めるスクーター・ブラウンに前所属レーベルのビッグ・マシーン・レーベル・グループを売却した同レーベルの代表であるスコット・ボーチェッタを暗に揶揄しながら、彼女は次のように続けている。「『望むものを手にする権利が君にあるのかは分からない』なんてことを言われていた10年後くらいに、『そう、君は望むものを手にする権利がある』っていうことを面と向かって言ってもらえたわけでね。自由がついてきたのよ」とテイラー・スウィフトはユニバーサル・ミュージック・グループとの新たな契約について語っている。

スクーター・ブラウンによるイサカ・ホールディングスは今年6月、スコット・ボーチェッタによるビッグ・マシーン・レーベル・グループを3億ドル(約324億円)で購入したことを発表している。ビッグ・マシーン・レーベル・グループはデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』から2017年発表の『レピュテーション』までの権利を保有している。

テイラー・スウィフトはスクーター・ブラウンの買収が発表された当時、彼からは「巧みに操られた執拗ないじめ」を長年受けてきたとして彼を批判している。

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