クイーンのブライアン・メイは来年のグラストンベリー・フェスティバルに出演する可能性はないとして、アナグマ駆除をめぐる主催者のマイケル・イーヴィスとの衝突がその理由だと語っている。
農家/酪農家でもあるマイケル・イーヴィスは昨年、アナグマ駆除に反対するクイーンのブライアン・メイの姿勢に言及して、アナグマがウシ型結核菌に感染していた場合のリスクを考えれば、駆除は必要な処置だとして「彼は農業にとっては危険な存在だ」と反論している。
現在はクイーン+アダム・ランバートとして活動しているブライアン・メイは今回、マイケル・イーヴィスのこれまでの発言のために、自分たちがグラストンベリー・フェスティバルに出演する可能性はないと語っている。
「僕たちが(グラストンベリー・フェスティバルに)出演することはない。それにはたくさんの理由があるよ」とブライアン・メイは現地時間10月25日にBBCラジオ2のゾーイ・ボールの番組に出演して語っている。
「理由の一つは、マイケル・イーヴィスが事あるごとに僕を侮辱しているということだよ。あまりいい気はしないからね。それから、僕をさらに苛立たせているのが、彼がアナグマ駆除に賛成しているということだよ。悲劇でしかないし、野生動物に対する不必要な犯罪だと僕は考えているからね」
「ちょっとした亀裂があるんだよ。僕がグラストンベリー・フェスティバルに出演することはない。事情が抜本的に変わらない限りはね」
ブライアン・メイが出演の可能性を一蹴している一方で、マイケル・イーヴィスは今年4月、過去にクイーンのエージェントからヘッドライナーのスロットを確保するために「直筆の手紙」が送られてきたことを明かしている。
マイケル・イーヴィスは当時、クイーンが近い将来グラストンベリー・フェスティバルに出演する可能性は「あまりない」として、アナグマをめぐるブライアン・メイとのやりとりが「関係している」と語っている。
アナグマ駆除を支持するマイケル・イーヴィスの姿勢をめぐってはドラマ「ダウントン・アビー」への出演で知られる俳優のピーター・イーガンが2018年、音楽ファンや動物愛護者らに対してグラストンベリー・フェスティバルをボイコットするよう呼びかけている。
「思いやりのあるすべての音楽ファンは(マイケル・イーヴィスとブライアン・メイの衝突が報じられている報じられている)この記事を読み、グラストンベリー・フェスティバルをボイコットすべきです」と当時ピーター・イーガンは述べている。「もしかすると、イーヴィスは限られた思いやりしかない人々のみがこの泥だらけフェスティバルに参加できるということを明記すべきかもしれませんね」
2020年のグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーは現時点で発表されておらず、様々な名前が取り沙汰されている。先日、名前が取り沙汰されていた1人であるエルトン・ジョンはグラストンベリー・フェスティバルに出演しない可能性が極めて高くなっているものの、ブックメーカーの予想ではポール・マッカートニーやテイラー・スウィフトの名前が人気の上位に挙がっている。
マイケル・イーヴィスの娘で同じく主催者のエミリー・イーヴィスは先日、来年50周年を迎えるフェスティバルにフリートウッド・マックとレッド・ツェッペリンが出演しないことを明らかにしている。来年のグラストンベリー・フェスティバルについては最初の出演者としてダイアナ・ロスがレジェンド枠で出演することが明らかになっている。
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