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エミネムのミュージック・ビデオでスタンを演じた俳優は“Stan”の象徴的な歌詞を使って、エミネムの誕生日を祝福している。

俳優のデヴォン・サワは、エミネムが2000年にリリースした“Stan”のミュージック・ビデオにスタン役として出演している。

今回、デヴォン・サワはツイッターでエミネムに誕生日のメッセージを送り、彼が今もエミネムにとって最大のスタン、すなわち狂信的なファンたるにふさわしい素質を保持していることを証明している。

「エミネム、誕生日おめでとう」とデヴォン・サワは述べている。「敬具、スタンより」と述べた後、彼は“Stan”の歌詞から最も狂信的な一節の一つを引用して次のようにメッセージを結んでいる。「P.S.: We should be together too(追伸:俺達は一緒になるべきなんだ)」

“Stan”の今や伝説となっているミュージック・ビデオは、デヴォン・サワが演じるスタンがエミネムの狂信的なファンであり、エミネムにファン・レターを送るものの、内容が次第に過激に、攻撃的になっていくというものになっている。

現在では「スタン」という名前はバンドやアーティストの熱狂的なファンを指す言葉として世界的に定着している。

“Stan”のミュージック・ビデオはこちらから。

ライターのエル・ハントは『NME』の記事で、スタン・カルチャーが現在は変容してしまったことを指摘して、次のように述べている。「エミネムの曲にちなんだ名前を名乗っていても、スタンは大抵の場合は無害なファンに収まっている。フットボール・チームを応援するのと同じように、アーティストへの愛を些細なことや共有可能なものに向けているのだ。しかし、熱狂的なファンがタチを悪くしたとき、とりわけキーボードを前に匿名性を得たようなときは、状況はすぐさま有害なものになるのだ」と彼女は述べている。

「スタン・カルチャーはファン・カルチャーなのであり、それはすべて、音楽への愛に帰着するはずのものである。それ自体が悪いことではない」と記事は続いている。

「自分の好きなものに執着すること、ライバルのファンと論戦するのは楽しいことだ。しかし、その限度は共通感覚であるべきだろう。しばしば、その場の感情で平静を失って、超えてはいけない一線がどこにあるか分かりづらくなることがある。ひょっとすると、デジタルのブラック・ホールの中に言葉を投げ込んだとき、その言葉がもたらす現実の結果を想像することが難しくなっているのかもしれない」

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