スリップノットの元パーカッショニストであるクリス・フェーンは自身の代役としてバンドに加入した「トルティーヤ・マン」という愛称で知られる新メンバーを憎まないようファンに呼びかけている。
先日、およそ半年ぶりにソーシャル・メディアへの復帰を果たしているクリス・フェーンは今回、ファンの1人から寄せられたスリップノットの新メンバーを批判するコメントに対して彼を擁護する姿勢を示している。
「スリップノットに戻ってきてほしい。トルティーヤの男は何もかもが最悪で、彼の歌声が嫌いなんだ。あなたの歌声は最高のバック・ヴォーカルだよ。どうかスリップノットに再加入してほしい」とファンの1人はクリス・フェーンの投稿の1つにコメントしている。
クリス・フェーンはこのコメントに反論して次のように応じている。「憎まないでやってくれよ」
最新作『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』で18年ぶりに全英アルバム・チャートの首位を獲得したスリップノットだが、報酬の支払いをめぐってバンドに訴訟を起こしたクリス・フェーンの脱退を受けて、彼に変わって新たなパーカッショニストが加入している。
クリス・フェーンは訴状の中で、スリップノットのマネージャーであるロブ・ショアーとニューヨークにある彼の会社「ロブ・ショアー&アソシエイツ社」に対してコリィ・テイラーやショーン・クラハンに「他のパートナーたちには分配されていない報酬や彼らの努力とは不釣り合いな」報酬を与えていたとして訴えていた。ロブ・ショアーはその後、自身はいかなる不正も行っていないとして訴状の棄却を訴えている。
そのマスクによってファンから「トルティーヤ ・マン」という愛称で呼ばれている新メンバーの正体はいまだ明かされておらず、ファンの間ではその正体が大きな話題になっている。
新メンバーの正体こそ明らかになっていないものの、スリップノットのメンバーは彼に賛辞を寄せており、フロントマンのコリィ・テイラーは先日「Beats 1」のゼイン・ロウとのインタヴューで新メンバーについて、バンドやファンの尊敬を勝ち取ったとして次のように語っている。「彼はよくやっているし、いい奴なんだ。彼は素晴らしいよ」
新メンバーが正式にスリップノットに加入した経緯について、コリィ・テイラーは次のように続けている。「まず最初に、顔にトルティーヤを被ってくれって伝えたんだ。そうすれば、オーディエンスが君の正体を探ろうとするからってね。『トルティーヤ・マン』か。ちょっとイカしてるよな。全員に新しいエネルギーをもたらしてくれているし、彼を見るのは本当に楽しいんだ」
また、ギタリストであるジム・ルートも『NME』とのインタヴューで新メンバーについて「間違いなく素晴らしいよ。思い切りドラムを叩いてくれているからね」と賛辞を寄せている。
先日、クリス・フェーンは「いつか」スリップノットに戻りたいとも語っている。
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