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スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーはファンの間で「トルティーヤ・マン」や「トルティーヤ・ガイ」と呼ばれているバンドの新メンバーに改めて言及して、バンドは彼の正体を秘密にしておくことを「最高に楽しい」と語っている。

新たなメンバーは報酬をめぐってバンドメイトらに訴訟を起こして脱退した元パーカッショニストのクリス・フェーンに代わってスリップノットに参加している。スリップノットは8月9日に高い評価を得た最新作『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』をリリースしており、バンドは同作で18年ぶりに全英アルバム・チャートの首位を獲得することが見込まれている。

スリップノットは新メンバーの正体をいまだ明かしておらず、パーカッショニスト/ヴォーカリストとして加入した彼の正体はファンの間で話題になっている。今回、コリィ・テイラーは新たなインタヴューの中で新メンバーの正体を秘密のままにしておくのは「最高に楽しい」ことだと語っている。

「新メンバーに焦点が当たるようなことは避けたかったんだ。自分たちの音楽に焦点が当たるようにしたかったんだよ」とコリィ・テイラーはオーストラリアの音楽サイト「ザ・ミュージック」に語っている。「俺たちはこれまでもずっとそうだったからね。ドラマなんて必要ないんだ。くだらないことは望んでいなくて、新曲を出すという事実に注目を集めたかったんだよ。俺たちがそれを貫き通せば、人々はもっと躍起になっていくわけだけどさ……『教えるつもりはないよ』っていう感じだよ。最高に楽しいからね」

「トルティーヤ・マン」はファンにサインをする際に「NG」と書いていることでも知られており、彼はファンから正体を探られていることを自身でもネタにして、「一体この男は誰だ?」と書かれたドラムセットをバンドのライヴで使用している。「NG」については彼のイニシャルを表しているのではないかとする説がある一方で、単に「新人(New Guy)」を意味しているのではないかとする見方もある。

「実のところ、誰も正体を当てられていないことに驚いているんだ。一人も当てられていないんだよ」とギタリストのジム・ルートは先日『ロック・サウンド』誌とのインタヴューで語っている。「今はソーシャル・メディアの時代で、携帯電話やカメラが至るところにあるのにさ。興味深いと思ったね」

ジム・ルートは次のように続けている。「奇妙だと思うよ。というのも、前にとある男に会った時に、そいつは知り合いにもかかわらず、俺たちの近くにいる時にもよそよそしくされたことがあってね。『彼の正体を教えないでくれ! 楽しく推測しているんだからさ!』って言ってくる人たちもいるんだ」

「そういうわけで、このことについては口を閉ざして、どうなるのか様子を見ることにするよ。最終的には、いつか誰かが当ててくれるはずだよ」

スリップノットは2020年にUKとヨーロッパで大規模なツアーを行う予定となっている。

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