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パール・ジャムのフロントマンであるエディ・ヴェダーは先週末に行った公演で呼びかけたことがきっかけで、かつて深夜まで語り合ったことのあるオランダ人のファンと27年ぶりに再会を果たしている。

エディ・ヴェダーによれば、彼は1992年にオランダのユトレヒトで公演を行った際にヴァレスカ・カスターズという名の女性ファンに出会い、明け方の3時までカフェで語り合ったことがあったのだといい、彼は当時、ヴァレスカ・カスターズの兄が持っていた自転車の後ろに乗って彼女にホテルまで送ってもらったのだという。

エディ・ヴェダーは先週末に行ったアムステルダムでの公演でヴァレスカ・カスターズとの思い出を振り返り、オーディエンスの中に彼女はいないかと観客に問いかけている。「俺の顔にぶつかってくる彼女の髪に苦戦していたことを覚えているよ」とエディ・ヴェダーは語っている。「彼女の顔なら今でも判別できると思うんだ」

ヴァレスカ・カスターズは会場を訪れていなかったものの、オランダの新聞『ヘト・パロール』紙が彼女のことを探し出し、彼女は同紙の取材に応じて当時の思い出について語っている。

ヴァレスカ・カスターズは当時について、会場へはパール・ジャムではなくサポート・バンドとして出演していたシティ・ピッグ・ユニットを観に行っていたことを明かして、バックステージでエディ・ヴェダーに話しかけられた時のことを次のように振り返っている。「『俺のタトゥーをどう思う?』ってエディが訊いてきたの。『いいと思うわ』って私は答えたわ」と彼女は語り、次のように続けている。「彼はとてもシャイだったんだけど、私は彼との間につながりを感じたの」

2人は会場を出て朝の3時までカフェで語り合った後で、ヴァレスカ・カスターズは彼に電話でホテルまでのタクシーを呼ぶように促したとのだいう。しかしながら、エディ・ヴェダーは彼女と共に二人乗りで自転車に乗ってホテルに戻ることを選び、2人は道中で景色を撮影しながら帰ったとのだいう。

「『自転車は持ってる?』って彼に訊かれたの。自転車の後ろに乗りたいって言われたのよ」とヴァレスカ・カスターズは続けて語り、寒さを凌ぐために彼女が貸したフランネル・シャツの入ったバックパックを持ったエディ・ヴェダーを自転車の後ろに乗せ、彼をホテルまで送ったことを明かしている。ヴァレスカ・カスターズはエディ・ヴェダーをホテルまで送り届けた後で、彼にバックパックを渡したままにしていたことに気がついたのだという。

ヴァレスカ・カスターズはこれまでに何度もエディ・ヴェダーに連絡を取ろうと試みてきたとして、『ヘト・パロール』紙に次のように語っている。「これまでに何度も(連絡を取ることを)考えたけど、どうすれば連絡を取れるのか分からなかったの。再会できたら嬉しいわ。彼は私のソウルメイトのような気がしているの」

ヴァレスカ・カスターズのインタヴューはエディ・ヴェダーのスタッフの目にも留まったようで、彼のツアー・マネージャーはその後、ベルギーのブリュッセルで行われたエディ・ヴェダーのソロ公演に彼女を招待している。エディ・ヴェダーとヴァレスカ・カスターズはバックステージで再会を果たし、エディ・ヴェダーは彼女に次のように伝えたという。「君の笑顔は今も変わらないね」

エディ・ヴェダーとヴァレスカ・カスターズは自分たちの家族についてや当時の思い出について語り、ヴァレスカ・カスターズは当時について、彼にタクシーを呼ぶように頼んだ際にお金を持ち合わせていなかったことを思い出したという。一方で、エディ・ヴェダーは彼女にフランネル・シャツを返そうと思っていたことを明かして、次のように語っている。「返すために君に住所まで描いてもらっていたのにさ。まだ持っているかは分からないけど、少なくとも数年はちゃんと持っていたんだよ」とエディ・ヴェダーが彼女に明かすと、ヴァレスカ・カスターズはそのまま持っていてくれて構わないと彼に伝えている。

一方、エディ・ヴェダーは現地時間3月3日にアリゾナ州で行った公演で映画『アリー/スター誕生』の劇中歌である“Maybe It’s Time”をカヴァーしている。

観客が撮影したエディ・ヴェダーによる“Maybe It’s Time”のパフォーマンス映像はこちらから。

エディ・ヴェダーは同作の監督も務めているブラッドリー・クーパーが主役のジャクソン・メイン役を演じるにあたって参考にした人物であることが明らかになっている。一方で、ブラッドリー・クーパーは以前、エディ・ヴェダーが『アリー/スター誕生』の再作品化を前向きに捉えていなかったことを明かしている。

エディ・ヴェダーは自身のコンサートでカヴァー楽曲を多く披露することで知られており、昨年の9月にはジョニー・マーをステージに招いて共にザ・スミスの“There Is A Light That Never Goes Out”のカヴァーを披露しているほか、同年の7月にはザ・ビートルズの“Help!”をカヴァーしている。

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