イギー・ポップは自身が「『無』の声」を務める前衛映画『イン・プレイズ・オブ・ナッシング(原題)』が今月ストリーミングで配信されることが発表されている。
映画はもしも「無」という概念が言葉を話せるとしたら人類に何を語るのかという設定で作られており、風刺をこめたドキュメンタリーとなっている。「無」の声によるナレーションを全編にわたってイギー・ポップが務めている。
『イン・プレイズ・オブ・ナッシング』は今回、定額制のビデオ・オン・デマンド配信サイトである「ムビ」限定で6月21日より配信されることが決定している。「ムビ」は1日1本新しい映画が配信されるというウェブサイトで、1本の映画が配信される期間は30日間となっている。
「ムビ」の公式サイトはこちらから。
https://mubi.com/films/in-praise-of-nothing
イギー・ポップは今年3月にドキュメンタリーからの一連のトレイラー映像を公開しており、本作は映画は現時点で35ヶ国語に翻訳されることが明らかになっている。
これまでに公開されたトレイラー映像はこちらから。
Iggy is the voice of Nothing in a spectacular documentary satire about what Nothing would tell us, if it could speak. Now available in 35 languages, incl. Esperanto & Latin. #inpraiseofnothing https://t.co/95KZh9KejT pic.twitter.com/56M3q7z4A2
— Iggy Pop (@IggyPop) March 1, 2019
78分の本作は「不正を告発するドキュメンタリーのパロディ」になっているとのことで、制作には10年近くが費されている。全編の映像は68人もの撮影者が70カ国以上もの地域で行った定点撮影によって構成されているという。
本作でイギー・ポップは「無」の声のナレーションを務め、撮影された映像について韻を踏みながらコメントするという。
イギー・ポップは先月、今年の秋に歌詞を集めた著書を刊行することを発表している。
『ティル・ロング・フィールズ・ライト』と題された本書はイギー・ポップの楽曲の100を超える歌詞のほか、写真、貴重な品々、これまでに公開されたことのないメモ、イギー・ポップ自身が書いたエッセイなども収録される。
10月1日に刊行される本書にはイギー・ポップのキャリアを通して寄せられたブロンディのデボラ・ハリーやT・レックスのマーク・ボランを初めとしたアーティストによるコメントも収められている。
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