GETTY

Photo: GETTY

元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズがアメリカの大統領選について語り、バーニー・サンダースへの支持を表明した上で、同じ民主党の最有力候補であるヒラリー・クリントンの動きについて危ぶんでいることを明かしている。

ロジャー・ウォーターズは、率直な政治活動家として知られ、特にパレスチナへの支援(今月、ボン・ジョヴィがテルアビブでライヴを行うことを糾弾している)と、アメリカの内部告発者であるチェルシー・マニングへの支持について活動している。

米『ローリング・ストーン』誌に対し、ヒラリー・クリントン大統領候補について例によって活発に語っている。

「共和党の人間と較べるんだったら、そりゃはるかにいい選択肢だけどね」

しかし、彼はこう続けている。「ヒラリーは心配なんだ。原爆を落とした女性初の大統領になるんじゃないかってマジで心配してるんだよ。怖いほどにタカ派の部分があるからね。彼女には政治家特有の『私からは真実はを引き出すことは決してない』と、見下すところもあるしね」

同じインタヴューのなかでロジャー・ウォーターズはバーニー・サンダースへの支持についても語っている。

「今回の争いのなかで信憑性をもって見て取れたのは彼だけだったんだ。現時点で喋っている限りでは、彼は本当のことを言っているように思ってるんだ。巨額の金や銀行に対して立ち上がる準備ができていそうだし、マイノリティや中流階級、労働者階級の窮状に取り組んでくれそうなんだよ」

続けて、バーニー・サンダースの左翼的なポジションを支持するとし、アメリカの政治基準にとってそれは人目を引くものだとしている。

「それが僕がバーニー・サンダースに感服している理由なんだ。彼が本当のことを話すだろ、でもすごく左翼的に聞こえるんだよ。それって第二次大戦以降、メインストリームのメディア全体によって右翼的な戯言をずっと与えられてきたからなんだ。しかも、どんどん状況は悪くなっていて、異議を唱える声を出せる方法はどんどん少なくなっている。彼はそれに同調するわけないよ。だって彼だからね。そして、彼の素晴らしいと思うところはそこなんだよ」

なお、イギリス国民のため、ロジャー・ウォーターズはアメリカでの選挙権を有していない。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ