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マドンナはイスラエルのテルアビブで行われたユーロヴィジョン・ソング・コンテストで2曲のパフォーマンスを披露して、その中で2人のダンサーがパレスチナとイスラエルの旗を衣装の背中部分につけて登場している。

マドンナは修道士風の衣装に身を包んだ、フードを被ったダンサーたちと共に階段になっているステージに登場して、今年で30周年を迎えた1989年発表のアルバム『ライク・ア・プレイヤー』より表題曲のリワーク・バージョンのパフォーマンスを披露している。

マドンナはその後、スポークン・ワードのパフォーマンスを披露して次のように語りかけている。「彼らはとてもナイーヴ。私たちが彼らの犯した罪に気が付いていないと思っている。私たちは知っているわ。ただ、まだ行動する準備ができていないだけ」

「嵐は空で起きているのではなく、私たちの中で起きている。私が愛や孤独について教えてあげる。もうこんな時間ね。シュプリームのフードの外で、風が唸り始めているのが聞こえない?」

マドンナはその後、ミーゴスのクエイヴォをステージに迎えて来たるニュー・アルバム『マダムX』より“Future”を共にパフォーマンスしている。

パフォーマンスの模様はこちらから。

パフォーマンスに先駆けて「音楽が持つ人々を団結させる力を甘く見てはいけないわ」と語っていたマドンナだが、「目を覚まして」というメッセージで締めくくられたこの日のパフォーマンスの終盤には、2人のダンサーがそれぞれイスラエルとパレスチナの旗を衣装の後ろに付けて歩いている様子が映し出されている。

ユーロヴィジョンのオーガナイザーはその後、マドンナの政治的なパフォーマンスについて次のように声明を発表している。「生放送中に……マドンナの2人のダンサーが衣装の後ろにイスラエルとパレスチナの旗を付けている模様が一瞬放送されました。これについては、リハーサルで決定されていたパフォーマンスの一部ではありません」

「ユーロヴィジョン・ソング・コンテストは政治的なイベントではなく、マドンナにもそのことは知らせてありました」

ユーロヴィジョン・ソング・コンテストへの出演をめぐっては辞退するよう抗議の声も上がっていたが、マドンナは出演について次のように語っていた。「それが世界のどこであっても、私は誰かの政治的なアジェンダを満たすために音楽を止めたりなんてしないし、人権侵害に反対することを止めるつもりもないわ」

「この地域で無実な人々の命が失われたことを耳にするたびに心を痛めている。昔からの紛争で恩恵を受けているような人々の政治的な目的をかなえるために、暴力が続いてしまっているわけだから」とマドンナは続けている。

「こうした破壊のサイクルから解放されて、平和に向けて新しい道が拓かれることを願っているし、祈っているわ」

マドンナは先日『マダムX』を引っさげたツアーの一環として来年ロンドンのパラディアムで行う公演の詳細が発表されている。

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