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マイケル・ジャクソンの遺産管理団体の遺言執行人であるジョン・ブランカはドキュメンタリー番組『リーヴィング・ネヴァーランド(原題)』でマイケル・ジャクソンから虐待を受けたと主張している2人の告発者に改めて言及して、今後の調査によって彼の汚名は晴らされることになるだろうと語っている。

アメリカではHBOで、イギリスではチャンネル4で放送された2部構成のこのドキュメンタリーは、マイケル・ジャクソンから幼少期に性的虐待を受けていたと訴える36歳のウェイド・ロブソンと41歳のジェームズ・セーフチャックの証言に焦点を当てたものとなっている。ドキュメンタリーの放送の余波として、世界各国のラジオ局でマイケル・ジャクソンの音楽の放送が自粛されている。

今回、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体の遺言執行人であるジョン・ブランカはドキュメンタリーについて「テレビ映画のために作られたもの」だと批判した上で、遺産管理団体として今は「困難な時期」にあるものの、ドキュメンタリーの余波はそう長く続かないだろうと語っている。

「人々はマイケルのことが大好きです。マイケルの音楽は間違いなく愛されています」と『USA トゥデイ』紙によれば、ジョン・ブランカはハーバード・インスティテュート・ポリティクスで語ったという。「私が想定している通りの調査が行われれば、彼らが主張している過去の出来事の真偽に懐疑的な目が向けられることになり、人々はもう一度『マイケルを好きと言って構わないんだ』と思い始めることでしょう」

ジョン・ブランカによる今回の発言は、マイケル・ジャクソンの子供たちがウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックに対して訴訟を起こすために「水面下で調査を進めている」と報じられたことに続くものとなっている。

「3人の子供たちは父親の音楽的な遺産を守ることだけが目的だと語っています」と子供たちの代理人は『ニューヨーク・ポスト』紙のサイト「ページ・シックス 」に語っている。「子供たちは『ドキュメンタリー』が一方的な視点で作られていると感じており、2人の男たちが数多くの真実ではない主張をしていると感じています。一連の疑惑については独自の調査やニュースの報道などから、2人の男を初めとした人々がここで手に入れるお金をチャリティやその他の有益な目的のために使用することはないと考えています」

代理人は次のように続けている。「子供たちはロブソン氏が言うところの『チャリティ』や『寄付』についての明確な答えを望んでいます。彼らが自分たちのプラットフォームを使って行動していないことは明白です。ジャクソン家は他の人々の支援のために自分たちのプラットフォームを使っています。道義的な話ではありますが、同時に違法である可能性もあり、彼らは答えを望んでいるのです」

ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの弁護士を務めるヴィンス・フィナルディは先日、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体について、自分たちの財政状況を守るために告発者たちの信用を落とそうとしているに過ぎないと述べている。

「彼らの最近の主張は、長年にわたって彼らが主張してきたことの一部か、それを包んだようなものでしかありません。彼らは自分たちが今後も利益を得られるために遺産管理団体を守ろうとしているに過ぎないのです」

一方、『リーヴィング・ネヴァーランド』の監督を務めたダン・リードは先日、マイケル・ジャクソンの自伝作家がドキュメンタリーで彼から性的虐待を受けたと主張するウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの証言を反証できると述べたことを受け、2人の告発者を擁護する姿勢を示している。争点となっているのは自伝作家が発見したという1993年までネヴァーランドに列車の駅は建てられなかったとする許可書で、ジェームズ・セーフチャックは1988年から1992年にかけてその駅などで虐待を受けていたと主張している。

ダン・リードは自伝作家の主張に次のように反応を示している。「ジェームズ・セーフチャックはネヴァーランドに列車の駅が建つ前も後もあの場所にいました。セーフチャックが撮った駅の2枚の写真がドキュメンタリーには登場し、彼が10代の頃に複数年にわたって複数の場所で虐待を受けていたのは明らかです」

2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンは生前、自身に向けられていたあらゆる疑惑を否定していた。

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