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マイケル・ジャクソンの遺産管理団体の遺言執行人であるジョン・ブランカはドキュメンタリー番組『リーヴィング・ネヴァーランド(原題)』の放送後、初めて公の場で作品について言及して、事実に反したものになっていると主張している。

ジョン・ブランカは先日、ハーバード大学で行われた「トライアル・バイ・メディア:ギルティ・アンティル・プルーヴン・イノセント」と題されたトーク・セッションに出席して、『リーヴィング・ネヴァーランド』でマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたと訴えている2人の告発者について嘘つきだと批判している。

「彼らはお金欲しさにくだらない物語を作り出したに過ぎず、野放しにしておくつもりはありません」とジョン・ブランカはトーク・セッション後に米『ビルボード』誌に語っている。「シンプルな話です」

ジョン・ブランカは作品内で幼少期にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けていたと訴えているウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの主張に言及している。マイケル・ジャクソンは生前、自身に向けられていたあらゆる疑惑を否定していた。

ジョン・ブランカは『リーヴィング・ネヴァーランド』について「完全に秘密裏」に作られていたとして、同作の制作陣から締め出されていたと主張している。放送局のHBOや監督を務めたダン・リードはドキュメンタリーの内容について遺産管理団体にいかなる確認も取っていないという。

「トライアル・バイ・メディア:ギルティ・アンティル・プルーヴン・イノセント」にはジョン・ブランカのほか、同じくマイケル・ジャクソンの遺産管理を行っているハワード・ワイツマンとブライアン・フリードマンも出席している。米『ビルボード』誌によれば、遺産管理団体は現在ダン・リードを相手取った訴訟を起こすことを検討しているという。

マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は今年2月、HBOに対して『リーヴィング・ネヴァーランド』を放映することが1992年に局とマイケル・ジャクソンが結んだ非批判条項に反しているとして1億ドル(約110億円)の賠償を求めている。訴訟では局が『マイケル・ジャクソン・イン・コンサート・イン・ブカレスト:ザ・デンジャラス・ツアー』を放映した際、将来的にいかなる番組においてもマイケル・ジャクソンを批判しないことで合意したと述べられている。

HBOのスポークスマンは米『ビルボード』誌に次のように述べている。「ダン・リードは実績十分の受賞歴もある映像作家で、我々は彼の作品に完全なる信頼を置いています」

一方、ダン・リードは先日、マイケル・ジャクソンの自伝作家がドキュメンタリーで彼から性的虐待を受けたと主張するウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの証言を反証できると述べたことを受け、2人の告発者を擁護する姿勢を示している。争点となっているのは自伝作家が発見したという1993年までネヴァーランドに列車の駅は建てられなかったとする許可書で、ジェームズ・セーフチャックは1988年から1992年にかけてその駅などで虐待を受けていたと主張している。

ダン・リードは自伝作家の主張に次のように反応を示している。「ジェームズ・セーフチャックはネヴァーランドに列車の駅が建つ前も後もあの場所にいました。セーフチャックが撮った駅の2枚の写真がドキュメンタリーには登場し、彼が10代の頃に複数年にわたって複数の場所で虐待を受けていたのは明らかです」

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