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ニプシー・ハッスルは彼が亡くなった銃撃事件に巻き込まれ、現在は刑務所に収監されている生存者が銃撃事件について語っている。

現在56歳のケリー・レイサンはニプシー・ハッスルが経営する南ロサンゼルスの衣料品店の前で襲われた銃撃事件に巻き込まれ、怪我をして病院に搬送されている。過去の複数件の殺害容疑で懲役していたケリー・レイサンは2018年に釈放されて、その後は執行猶予の身にあったものの、ニプシー・ハッスルとの面会でそれに違反したと判断されて再び収監されている。ニプシー・ハッスルはロサンゼルスのストリート・ギャングであるローリン60ズ・ネイバーフッド・クリスプスと長く行動を共にしていたことで知られている。

ケリー・レイサンはYouTubeチャンネル「ヴラッドTV」のインタヴューに応じて、自身とニプシー・ハッスルとの関係性が誇張されて捉えられているとしているほか、父親を亡くした友人に会いに行くためにニプシー・ハッスルの店で白いシャツを買おうとしていただけだと語っている。

「店に入ると、俺が欲しいと思っていた白のシャツがなかったんだ」とケリー・レイサンは説明している。

「それで、『いつまた入荷するんだ?』って訊くと、店員から『そうだな、そこにニプシーがいるから、彼に訊いてみてくれ』って言われてね。それで、彼と話したんだ。彼に『1週間後くらいだよ』って言われて、俺が『オーケー』って言ったところで、最悪な状況になったんだ」

ケリー・レイサンはニプシー・ハッスルが亡くなることになった銃撃事件について次のように語っている。「銃を持った男が車の中から俺を撃ってきて、その後でニプシーと俺の甥っ子を撃ったんだ。何が起きているのか分からなかったよ……俺は腹から地面に倒れた。周りの人たちの足しか目に入らなかったよ。それ以外は何も見えなかった。俺はそう証言したわけで、俺のことを目撃者だって言っている人たちは間違っているんだ」

「果たして俺はどうすればいい? 銃を見たら、向きを変えて逃げるしかない。立ち止まって、銃を持った奴のセルフィを撮るなんてことはできないわけでね……何もかもが3分も立たないうちに起きたんだ」

ケリー・レイサンは自身が負った怪我について次のように明かしている。「脊椎の近くに命中したんだ。骨の一部が削れてしまったって言われたよ。だから、歩くのがとても困難になってしまったんだ……今話している時もそうだし、車椅子に乗っているよ」

ケリー・レイサンは執行猶予には違反していないとして、白いシャツを買いに行ったに過ぎないという主張を改めて強調している。ケリー・レイサンは病院で治療を受けた後でロサンゼルスにある男性中央刑務所に収監されている。

「(男性中央刑務所へ)行くと、『お前がここにいるのは執行猶予に違反したからだ』って言われてね。俺は『どこがだ?』って言ったんだ。『名前の知られたギャングのメンバーと接触したからだ』っていうことでね。俺はこう言ったんだ。『いいか、俺は誰とも接触をしていない。俺は父親が亡くなってしまったある人のもとを訪れて、追悼しに行っただけだ』ってね」

「ロニーっていう俺の仲間が(事件の起きた)日曜日に父親を亡くしていたんだ。俺の目的はただそれだけだよ。それで、そういう場に相応しいシャツを買いに行ったんだ。それだけさ。そこでニプシーと話していた時に俺は撃たれたんだ」

『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、現在ケリー・レイサンを釈放するためのキャンペーンが地元の活動家たちによって立ち上げられているという。

一方、現地時間4月4日にはリック・ホルダーという容疑者がニプシー・ハッスルを殺害した容疑で逮捕されている。29歳のエリック・ホルダーという容疑者には一件の殺人容疑と2件の殺害未遂の容疑がかけられている。

ニプシー・ハッスルは先週、一般公開の追悼式典が開催され、スティーヴィー・ワンダーやスヌープ・ドッグ、バラク・オバマ前アメリカ大統領らが彼に追悼の意を表している。

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