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ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは来たる新作『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム(原題)』の更なる情報とアートワークを示唆する投稿を行っている。

ザ・1975のサード・アルバム『ネット上の人間関係についての簡単な調査』は『NME』が選ぶアルバム・オブ・ザ・イヤーにおいて、2018年のベスト・アルバムに選出されている。来たる4作目となる新作についてバンドは、ザ・ストリーツやブリアルといったイギリスのアーティストに影響を受けた作品になるだろうと示唆していた。

マット・ヒーリーは新たなインタヴューの中で「レディット・AMA」で新作はエモ「的」になるとコメントしたことについて語っている。

「僕はまだエモな人間なんだと思うよ。僕だったら、そう呼ぶね」とマット・ヒーリーは述べている。「バンドがステージに上がる時、みんな壮大なロック・バンドへと卒業したがるわけだけど、僕らの場合はちっぽけなエモ・バンドになりたいと思っているんだ。わかるかな」

「マイ・ケミカル・ロマンスやフォール・アウト・ボーイのようなアルバムのサウンドのエモじゃないよ。ジョン・オブ・アークとか、ブレイドとか、ミネラルなんかをそれぞれ参照しているところがあってね……そうしたものはノー・ロームの新しいEPからも聴いてもらえるはずだよ。あれはエモのアルバムなんだ。自分がドラムも叩いていて、『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム』を作り始めた時に制作していたんだ。ミッドウェストとか、そういったサウンドの感じになっているんだよ」

ザ・1975がコーチェラ・フェスティバルに出演するなか、マット・ヒーリーはツイッター上で新作が「もうすぐ」リリースされることを約束し、アートワークをほのめかしている。

マット・ヒーリーのツイートはこちらから。

ダーティ・ヒットのオーナーであるジェイミー・オーボーンはザ・1975の新作について『NME』に対して「夜のアルバム」であると語っている。

「マットは時々短い音源をくれるんだけどね。それがいつも実に正確なものになっているんだ」とジェイミー・オーボーンは語っている。「素晴らしいものになるよ」

「彼らはレイヴ・カルチャーやハウス・ミュージックが大好きでね。彼らはマリファナを車の中で吸ってきたような世代で、イギリスのダンス・ミュージックを聴いてきたんだよ。そうしたものがこのアルバムでは聴けるよ。かなりブリティッシュな作品だね。マットが語っているのはそれが『夜』のフィーリングだということでね。それは間違いないよ」

マット・ヒーリーは『NME』に対して次のように語っている。「すごく家庭的なアルバムなんだ。多くがそういうことについてなんだよ。メンタルヘルスや家族生活についてが主なテーマになっていてね。僕たちは次のアルバムで歌われているような家庭的な環境で『ネット上の~』を制作したんだ。まだ“Love It If We Made It”みたいな曲はないよ。そういう曲は1曲もないんだ」

「『ネット上の人間関係についての簡単な調査』を作っていた時は、何か特定のものを作ろうとしていたわけではなかったからね。もちろん、(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの)『ラヴレス』のようなアルバムを作りたいと思ったこともあったし、(レディオヘッドの)『OKコンピューター』のようなアルバムを作りたいと思うこともあった。そういうあらゆるアルバムについて言えることだけどさ。(ジョン・コルトレーンの)『ブルー・トレイン』とかね」

「新作では、僕に(ブルース・スプリングスティーンの最も簡素なアルバムである)『ネブラスカ』を目指していた時期やジョン・ホプキンスの『イミュニティ』を目指していた時期があったことを感じ取ってもらえるはずだよ。『ネブラスカ』のような一つの瞬間を収めたようなアルバムを作りたいと思っているんだ」

ザ・1975はフー・ファイターズ、ポスト・マローン、トゥエンティ・ワン・パイロッツと共に今年のレディング&リーズ・フェスティバルでヘッドライナーを務めることが決定している。

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