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ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは来たるバンドの新作『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム(原題)』について語っている。

ザ・1975は『NME』による今年のアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた『ネット上の人間関係についての簡単な調査』に続く新作『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム』のリリースを控えており、新作からの最初の楽曲は早くて2019年の3月に公開される見込みとなっている。マット・ヒーリーは今回、新作について「23か24曲のデモ」を録っているとした上で、「2、3つの皮肉めいた歌詞」があることを明かしている。

『NME』とのインタヴューの中で、来たる新作について『ネット上の人間関係についての簡単な調査』に類似したサウンドのものになるかと訊かれると、マット・ヒーリーは次のように答えている。「いや、新作は『ネット上の〜』の続編でもなければ、前作との繋がりを一切持っていないものだということに気が付いたんだ。まったくもって別のアルバムなんだよ。(前作『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く 気がついていないから。』から最新作のリリースまでの約3年という期間に言及して)今回の6ヶ月は、前回でいう3年と同じものなんだ」

「6ヶ月でどれだけのことが起きるのか考えてみてほしいんだ。違ったことも起きるわけだし、時期だって違うわけだからね」

マット・ヒーリーは次のように続けている。「すごく家庭的なアルバムなんだ。多くがそういうことについてなんだよ。メンタルヘルスや家族生活についてが主なテーマになっていてね。僕たちは次のアルバムで歌われているような家庭的な環境で『ネット上の~』を制作したんだ。まだ“Love It If We Made It”みたいな曲はないよ。そういう曲は1曲もないんだ」

マット・ヒーリーは新作には「アンビエント」な瞬間が数多くあるとして、「翻訳できないようなタイトル」が付けられることになるとしているほか、アルバムでは多くの「実験的な」試みを行っていることを明かしている。マット・ヒーリーは“Playing On My Mind”と題された楽曲をレコーディングしたことを明かして、その冒頭の歌詞について「バットマンを演じてもいいかい?/太った男みたいになってしまうかな?」という歌詞であることも明かしている。

「『ネット上の人間関係についての簡単な調査』を作っていた時は、何か特定のものを作ろうとしていたわけではなかったからね。もちろん、(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの)『ラヴレス』のようなアルバムを作りたいと思ったこともあったし、(レディオヘッドの)『OKコンピューター』のようなアルバムを作りたいと思うこともあった。そういうあらゆるアルバムについて言えることだけどさ。(ジョン・コルトレーンの)『ブルー・トレイン』とかね」

「新作では、僕に(ブルース・スプリングスティーンの最も簡素なアルバムである)『ネブラスカ』を目指していた時期やジョン・ホプキンスの『イミュニティ』を目指していた時期があったことを感じ取ってもらえるはずだよ。『ネブラスカ』のような一つの瞬間を収めたようなアルバムを作りたいと思っているんだ」

マット・ヒーリーは以前、新作についてバンドが レディング&リーズ・フェスティバルでヘッドライナーを務める来年の8月までにはリリースされることを示唆している。

一方、ザ・コーティナーズのフロントマンであるリアム・フレイは先日、「年頃の男たちがザ・コーティナーズやパンク・バンドではなく、ザ・1975に入りたいと思っていることが理解できないんだよ」とするザ・1975のマット・ヒーリーの発言に反応を示している。

「さて、君の『NME』のインタヴューについての話をしよう」とリアム・フレイはツイッターでマット・ヒーリーに呼びかけている。「君たちのほとんどが思っていることとは相反するかもしれないけど、僕はずっとザ・1975のマット・ヒーリーのファンだったんだ。彼らは懸命に取り組んできた。すべてを正しいやり方で成し遂げてきたんだ。世論も変えた。正しいことについてありとあらゆることでね」

「正反対のことを考えていると思っていた彼らからこうやって評価されて、驚きが隠せないよ」

マット・ヒーリーは先日、最新作の『ネット上の人間関係についての簡単な調査』がレディオヘッドの『OKコンピューター』と比較されていることについて語っているほか、バンドが2020年のグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務める可能性にも言及している。

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