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ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは新たなインタヴューの中で、「やめる時が来た」としてお酒をほとんど飲まなくなったことを明かしている。

来週12月18日に75歳の誕生日を迎えるキース・リチャーズは今回、2019年の4月にマイアミ公演からスタートする「ノー・フィルター」ツアーの全米ツアーに先駆けて米『ローリング・ストーン』誌とのインタヴューに応じている。

キース・リチャーズはインタヴューの中で、「およそ1年くらい」お酒をほとんど断っているとして、「プラグを抜いたんだ。もうウンザリしてしまったんだよね」と語っている。キース・リチャーズは「たまにワインやビールを一杯くらい」は飲むことを認めているものの、変えるべきだと考えたとしている。

「やめるべき時が来たんだ」とキース・リチャーズは語っている。「他のあらゆることと同じようにね」。インタヴュアーから節制のためかと訊かれると、次のように答えている。「そう言ってもいいかもね。けど、実際にはほとんど変化を感じていないんだ。酒を飲んでいないというだけでね。気が乗らなくなったんだよ。終わりにしたんだ。もうこれ以上飲みたくなかったんだよ」

インタヴューに同席していたバンドメイトのロニー・ウッドによれば、キース・リチャーズがお酒を断って以来、彼に変化があったと語っている。

「彼は一緒に働いていて楽しい人だよ。昔よりも遥かに落ち着いたんだ」とロニー・ウッドは語っている。「キースは前よりもいろいろな考え方にオープンになったよ。昔はよく、『僕が言ったことに対してキースからひどいことを言われたよ』なんて歯を食いしばっていたりもしたんだけどね。それが今では『クールだと思うよ』って言ってくれるんだ」

「もうこれ以上耐えられないような状態になってしまったんだよ」とロニー・ウッドはキース・リチャーズの飲酒の習慣について語っている。「かつて僕たちが愛し知っていたキースには、限界点があったと思うんだ。あと一杯飲んだら、それを超えて、恐ろしい人になってしまうようなポイントがね。そのポイントがどんどん短くなっていったところで、キースも気がついたっていう感じなんだ」

「僕は自分がシラフになれたことを幸運に思っているんだ。その後に訪れるガンやいろいろなことに備えることができたからね」とロニー・ウッドは自身が2010年にお酒を断ったことや2017年に患った肺ガンについて語っている。「幸運なことにすべてが一つのプレートに乗っていて、まとめて取り除くことができたんだ。僕は人生を取り戻したんだよ。2度目のチャンスを得て、妻の人生も幼い娘たちの人生もマシなものになった。きっとキースも同じようなことを思っているんじゃないかな。キースはまたビールを飲み始めたりもしたけど、それも徐々に減ってきて、今は幸運を祈るという感じだね。もし彼が続けたいと思うなら、僕が全面的にサポートするよ」

また、キース・リチャーズが「シラフで演奏するのは興味深かった」として、ロニー・ウッドは次のように続けている。「今はギターを以前よりも丁寧に演奏できているんだ。演奏中の間だったり空間を以前よりも把握できるようになっていてね。僕たちは今や70代になってしまったわけだけど、40歳の時のように演奏できているんだ」

一方、キース・リチャーズは先日、来たる全米ツアーについて語り、今回が最後のツアーになる可能性に言及している。

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