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アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンは、2019年4月8日から11日にかけてデンバーで開催されるクラフトビールのカンファレンス「クラフト・ブルワーズ・カンファレンス・アンド・ブルーエキスポ・アメリカ」で基調演説を行うことが発表されている。

ブルース・ディッキンソンは本業であるアイアン・メイデンのシンガーに加えて、航空機のパイロットや醸造業のほか、様々なビジネスを行っていることで知られている。ブルース・ディッキンソンは飛行機のリース業を営むイギリスのアストライオス航空でパイロットとマーケティング・ディレクターを務めていたほか、その後エアバス社やボーイング社製の民間航空機のメンテナンスを請け負うカーディフ・アヴィエーションという会社を立ち上げている。

ブルース・ディッキンソンはビールの醸造業も手掛けており、2013年にはロビンソンズ醸造場との共同制作で、自身がデザインとプロデュースを手掛けた「トゥルーパー」という銘柄のビールを発売して、世界各国でヒット商品となっている。

ブルース・ディッキンソンはその後、 限定エディションとして「トゥルーパー666」、「レッド・アンド・ブラック」という銘柄を販売しているほか、2017年にはバンドの1982年のアルバム『魔力の刻印(The Number Of The Beast)』に収録された楽曲“Hallowed Be Thy Name”にちなんだベルギー・スタイルの銘柄「ハロウド(Hallowed)」を販売している。

「クラフト・ブルワーズ・カンファレンス・アンド・ブルーエキスポ・アメリカ」の公式サイトでは、ブルース・ディッキンソンの基調演説について次のように記されている。「ブルースは自身の音楽キャリアやビジネス面におけるキャリアについて、そこで得た成功と失敗の教訓を語ってくれます」

一方、ブルース・ディッキンソンは先日、自身が患った舌のガンに言及して、女性とオーラルセックスに臨んだことに焦点を当てる報道を批判している。

ブルース・ディッキンソンは9週間におよぶ化学療法の末、2015年の5月に腫瘍の全摘出に成功している。ブルース・ディッキンソンはヒトパピローマウイルス(HPV)についてはメディアによって偏見が広められているとして、多くの人々が性行為による感染症やオーラルセックスについて話すのを躊躇っていると語っている。

「どうしてそういう汚名が着せられているのか、理解に苦しむよね」とブルース・ディッキンソンはフィンランドのガン支援団体である「Syöpäjärjestöt」とのインタヴューで語っている。

「つまりさ、これにはメディアの偽善、メディアっていうのはある種そういうものだけど、そういうのが関わっていると思うんだ。あいつらは哀れな男子学生みたいな感じなんだよ。『オーラル・セックスだって? 無理無理』みたいなさ。惨めだよな。人類の80%くらいはヒトパピローマウイルスに接触していると思うんだけどね。俺たちは何をしなければいけないのかというと、『どうしてだろう?』っていうことをもっと話し合うべきなんだ。つまりさ、一部の人たちはガンを患ってしまうのに、そうならない人がいるのは何故だろうっていうね。男は40代になると伝染病のように突然かかり始めるのに、どうして男用のテストはないんだ? っていうさ。女性でいうパップテストみたいな簡単なテストがあればいいのにな」

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