クイーンのブライアン・メイは大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』についてサシャ・バロン・コーエンがフレディ・マーキュリー役を演じていたら「災難」になっていただろうと語っている。
ブライアン・メイは『クラシック・ロック』誌とのインタヴューの中でサシャ・バロン・コーエンをフレディ・マーキュリー役として想定していた際、彼のままで進めれば「いかに災難になるか、ギリギリのところで」気が付いたと語っている。
彼は次のように語っている。「あと少しで災難になるところだったよ。ギリギリのところで、このままだといかに災難になるかに気が付いたっていうところだね。宇宙工学じゃそこは分からないわけでね。まあでも、もう少しでその岩に当たるところだったんだ。キャスティングが始まったばかりの頃は、みんなナーヴァスだったと思う。誰が自分を演じることになるのかを決めるっていうのは、本当にタフなことだったよ」
「僕を演じたグウィリム・リーについていえば、彼とはたくさんの時間を過ごしたんだ。それで彼は僕を理解してくれたんだ。彼は僕の癖をつかんで、僕を構成しているものだったりを学んだんだ。だから、フレディと僕がスタジオで向かい合うシーンなんかは本当にリアルだったよ。一部のシーンは即興だったりもしたんだけど、彼らは完全に僕たちを理解していて、やり遂げたんだ」
ブライアン・メイは続けて、フレディ・マーキュリーもこの映画を認めてくれるはずだと語っている。「実際、フレディも脱帽すると思うよ。この映画は彼の偉大さも失敗も、彼が抱えていた不安もすべてを描いているんだ」
「映画はおべっかを使うことなく、フレディを忠実に描いていると思うよ。彼の才能もきちんと称えながらね。実際、彼は本当にユニークな存在だったんだ。人生においてフレディのような人に会ったことはないよ。彼に会う前も、会ってからもね。きっとこれからも出会うことはないと思う」
同じインタヴューの中で映画では1985年の「ライヴ・エイド」までしか描かれていない理由について訊かれると、ブライアン・メイは続編を制作する可能性に言及して次のように語っている。
「(「ライヴ・エイド」について)そこがピークだと思ったんだ。メディアではいろいろ言っている人もいるけどね。何も知らないのにさ。これはすべてフレディのための映画だし、僕は『ライヴ・エイド』で締め括るのがふさわしいと思ったんだ。まあ誰にも分からないけど、続編はあるかもしれないよな」とブライアン・メイは笑いながら語っている。
一方、映画でフレディ・マーキュリー役を演じているラミ・マレックは先日、映画が「フレディ・マーキュリーの全生涯」を描いていないことについて語っている。
ラミ・マレックは「ザ・ハリウッド・レポーター」によるインタヴューの中で、本作でできる限りのことを描きたかったとしながらも、ストーリーを「2時間」で描かなければいけないという制約があったと語っている。
ラミ・マレックは次のように語っている。「その2時間の中で(クイーンのメンバーたちが)フレディの人生を祝福したいと思っていたのは分かっていたし、この映画が単に快楽的で好色なものにならないよう、きちんとした努力のもとで作られたのは確かだよ」
「僕らの誰もが、フレディの生涯にわたるジム(・ハットン)との関係性をもっと描きたいと願っていたとは思うけどね。2人の関係はとても素敵なもので、もし僕が自由にやっていいのだとしたら、いくつかの空白を埋めるためにもう1時間増やすだろうね」
彼は次のように続けている。「数え切れないドキュメンタリーや連続ドラマが作れるような人の人生を完璧なストーリーで描くことなんてできないんだ」
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