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ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは、自分たちにはなぜアークティック・モンキーズの最新作『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』のような作品を作れないのかについて語っている。

ザ・1975は11月30日に通算3作目となるニュー・アルバム『ア・ブリーフ・インクアイリー・ イントゥ・オンライン・リレーションシップス』をリリースする予定となっている。同作は、『NME』がアルバム・オブ・ザ・イヤーに選出した2016年の『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君は とても 美しいのにそれに全く気がついていないから。』に続く作品となっている。

マット・ヒーリーは今回『NME』にインタヴューの中で新作についての更なる詳細を語っている。「今回のは何というか……カーブボールをうまく表せる言葉は何だろうね?」と彼は語っている。「今回のは、俺がこれまで作った中で最も整然としたところがなく、厄介なアルバムなんだ。テーマもないし、悪ふざけもない。いや、実際のところ、悪ふざけはたくさんあるんだけどさ。自己認識的なものではないんだ。今回は『俺はロックスターなのか? クソ野郎なのか? 俺は自惚れが強いのか?』とかではないんだよ。マジで正直に言うとね」

マット・ヒーリーは続けて、アルバムはあくまでも「異様なもの」ではないとした上で、次のように語っている。「ザ・1975にとって異様なアルバムだと言えるのは、俺たちがアークティック・モンキーズのアルバム(『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』)のようなものを作った時だろうね。あの作品は(これまでの)彼らとは異なるものだったわけでさ。サウンドはとても一貫しているけどね」とマット・ヒーリーは語っている。「どうすればああいうふうにできるのか、俺には分からないんだけどさ。俺にはない能力だよ」

インタヴューの他の部分ではマット・ヒーリーは、ニュー・アルバムに先立って馬と一緒にセラピーを行ったことがいかにヘロイン依存症に打ち勝つ助けになったかについて語っている。

「セラピストの一人から、馬とのセラピーをやってみませんかっていうことを訊かれたんだ」とマット・ヒーリーは語っている。「それで考えてみたんだけどさ。俺は非常にシニカルなイギリス人だからさ。エネルギーやらヴァイブやらを信じないし、実際、懐疑的だったんだよ。『ウソだろ、一体俺はこれからどうなるんだ? 2週間も馬が隣にいるのかよ?』っいうふうにね」

「それで、そこにいることになったんだけどさ。正直に言うと、初日は馬の隣でこう思っていたんだよ。『なんて馬鹿なことをしているんだろう。馬の隣にいれば、いずれ深遠な瞬間が訪れるなんて思ってるんだからね』ってね。それから3日が経って、セラピストから(馬を訓練するための施設である)ラウンドペンに案内されて、『深呼吸して』って言われながら、馬の近くでロープを振る練習をしたんだ。セラピストからは、どうすれば5分ほどで馬の信用を得られるかについて教わったんだ」

マット・ヒーリーは続けて、今回のセラピーで体験した「これまで経験した中で、最も深遠な経験」として、次のように明かしている。「今振り返ると、あの時はこれまでに他の人に接してきたどんな時よりも、何百万倍も人間らしいやり方で、どうすればこの馬に認めてもらえるだろうかっていうことを考えていたよ」」

ザ・1975は先日、来年の1月にUKでアリーナ・ツアーを行うことを発表している。アリーナ・ツアーでは、ノー・ロームとペール・ウェーヴスがサポート・アクトを務める予定となっている。

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