NOFXは昨年ラスベガスで起きた銃乱射事件を冗談にしたことについて謝罪している。
NOFXは現地時間5月27日に出演したラスベガスの「パンク・ロック・ボウリング&ミュージック」フェスティバルで、昨年にラスベガスで開催されていたカントリー音楽のフェスティバル「ルート91・ハーヴェスト・フェスティバル」で起きた、59人が犠牲になった銃乱射事件に言及している。
「ベガスではカントリー・バンドにいると、撃たれちまうっていうことなんだよ」とギタリストのエリック・メルヴィンは語り、フロントマンのファット・マイクが次のように続けている。「少なくともあいつらはカントリーのファンだったわけで、パンク・ロックのファンじゃなかったんだよ」
NOFXのジョークはすぐさま反発を呼ぶこととなり、『パンク・イン・ドラブリック』と名付けられているバンドのビールと、フェスティバルでスポンサーを務めているストーン・ブリューイングは、バンドとのスポンサー契約を解消することを発表している。
「ストーン・ブリューイングは、先週末の無慈悲で弁解の余地のないNOFXの発言について認識しています。結果として、我々は音楽フェスティバルや彼らとコラボレーションしたビールの製作を含む、NOFXとのすべての契約を解消いたします」とストーン・ブリューイングは声明を発表している。
今回、バンドは自身の発言に対する全面的な謝罪を発表し、今回の一件について「恥ずべき」ことだとしている。
「撤回のしようもありません。NOFXがラスベガスで言ったことは恥ずべきことです。我々は礼節を欠きました。我々は不作法であったら、世界の人々に礼節を求める曲を書くことはできません。ラスベガスは常に我々のバンドにとって歓迎してくれる街でした。そして、その地で起きた悲劇を馬鹿にすることはとんでもないことです」とNOFXはフェイスブックで述べている。
「バンド・メンバー全員、8ヶ月前のラスベガスで喪失を体験した方、我々のライヴに来てくれた方、愛する人や友人を失った方、あの夜まったく意味のない暴力を目撃しなければならなかった方に心から謝罪したいと思います」
「我々はなんですぐに謝罪を表明しないんだと言われました。けれど、我々のしたことによる実質的な損害を振り返ることなしに心からの謝罪を綴ることはできないと思ったのです。我々のためにこれを書いてくれるプレス担当者もいません。これがここ数日間、我々が悩んできた理由です」
NOFXは次のように続けている。「無神経なことを言うことを考えていたわけではありません。あれはその場でのものでしたが、痛ましい発言でした。ドラッグやアルコール、向精神薬のせいにするつもりもありません。それはあまりに安易です。NOFXが発言し、その責任は我々にあります。我々は趣味の悪い冗談を言いました。けれど、誤解のないように言うと、あらゆる集団や人々、あらゆる時期に対する暴力を容認しません。これまで通り心から」
また「パンク・ロック・ボウリング&ミュージック」の主催者もNOFXのコメントを謝罪する声明を発表している。
声明には次のように綴られている。「『パンク・ロック・ボウリング&ミュージック』でNOFXがパフォーマンス中に行った発言について、ご参加頂いた方々や、ラスベガス市民の皆さま、そして(事件が起きた)10月1日の犠牲者の方々やそのご家族の皆さまに心からお詫び申し上げます」
「ラスベカスは『パンク・ロック・ボウリング&ミュージック』の家であり、私たちは土曜日のステージでなされた発言を容認いたしません。我々はフェスティバル参加者の安全を重視しており、今後もそれを続けていく所存です。銃で打たれ、亡くなった方々に笑える要素など一切ありません」
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